昨日は、歩きスマホしながら書いたエッセイを読んでいただきありがとうございました!
「かわいらしきもの、お猫様」
https://kakuyomu.jp/works/16818023213960198201デジャヴかな?と思ったという方…正解です!その記憶力に乾杯!
1〜2話は既出です(すいません)
あと3話くらいで終わろうかなと思っています
コメントで「お母さんwww」とのツッコミが多く…笑
母はやはり変なんだな…と認識した次第であります(これがあまくに家の日常なのですよ)
「星の鳥」
https://kakuyomu.jp/works/16818023213726604420しぶとく2位に残っております(๑⃙⃘°̧̧̧ㅿ°̧̧̧๑⃙⃘)
ありがとうございます!読んでくださるみなさまのおかげです!
さて、今こんな感じの物語書いています。
自分でも自分らしくない、新しいなぁと思って書いています…
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私は神様なんていないと思います。
もし神様がいるのならば、私にキラキラ大学生ライフが訪れてしかるべきなのです。
「ふうん」
占い師のおばさまは、太い唇の端をきゅっと持ち上げると椅子の背もたれに寄りかかりました。
「クセ強だね」
「くせつよ」
私は復唱しながら、一言も聞き漏らすまいと身を乗り出します。
「知らないほうがいいのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない」
占い師のおばさまは、意味深なことを言います。
私は神様なんていないと先ほど言いましたが、こうして占いなんてアヤシイところに来てしまっているのには、きちんとした言い訳があるのです。
神様も占いも、良いことだけ信じればいいのです。
「知りたいかい?」
おばさまは、色っぽい切れ長の目で私を見つめます。思わず喉がゴクリと鳴りました。
「し、知りたいかもしれないです」
そう言うと、おばさまは右手のひらを私の方に差し出しました。
「この先は、別料金です」
上手い仕組みです。
「ふぬぅ」
私は乙女と思えぬ声をしぼり出しながら、お財布に手をかけました。
「五千円」
「ごせんえん!」
ちらと財布を開くと、なんとそこには樋口一葉さんのお顔が見えるではありませんか。
私はおばさまの顔を見ます。財布の中身を透視でもしていたのでしょうか、にんまりとした笑顔が返ってきました。
「今日は特別千円引き」
上手い商売です。
泣く泣く私は五千円札を差し出します。おばさまはそれをサッと奪い去ると、机の下からいかにもな水晶玉を取り出しました。この水晶玉に、未来の恋人が映し出されるにちがいありません。私は期待を込めて懸命にのぞき込みます。
「何のぞいてんだい。こっちだよ」
おばさまは机の下から取り出した小瓶を手にしています。どうやら、その小瓶を取り出すために水晶玉を机の上に置いただけのようでした。なんということ! 恥ずかしさのあまり、私は豆のように小さく萎んでいきます。
「この瓶に入っている秘薬はね、あんたの守護霊が視えるようになるものだよ」
「守護霊が!」
「あんたにキラキラ大学生ライフが訪れない理由は、あんたの守護霊のせいだ」
「なんと!」
「赤い糸を片っ端から切り刻んでいるね」
「なんて邪悪な!」
私の体は怒りでぷりぷり震えています。
「だけど、アタシには邪悪に視えないんだよ。あんたの守護霊。どちらかというと……」
おばさまの視線が、ふよふよと私の背後に動きます。
「腐ってる」
「ゾンビ!」
私は悲鳴を上げました。
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私が勝手に神様とよんでいる、淀川さんに捧げる物語です
笑
これ、短編じゃなくて中編くらいになりそうなので、みんなが忘れた頃に公開したいと思いますw