あさぎり椋

悪魔娘が現れて、零細作家の俺に「書くのよ！」と迫ってきた。 ただ書ければ楽しかった俺は、彼女との出会いで、大切なことを思い出し始めていた。

何かを『尊い』と思う精神のエネルギーを、博士は研究していた。 だが――その下について働く研究員は、ぶっちゃけ研究の日々にクッソ嫌気が差していた。

日記を趣味とする僧侶。彼は自分の力不足に悩み、勇者一行から抜けることを考えていた。 ある日の野宿の夜、彼はついに意を決する。

幽霊嫌いの霊感少年は、今日もまた一人の幽霊らしき存在と出会ってしまう。 その翌日、いきなりクラスメイトの女子に呼び出され、事態は思わぬ方向へ発展していく。

お味噌汁がテーブルを滑る怪現象が国民的人気スポーツとなった、近未来の日本。 その決勝大会が、ついに始まる。

　女子高生、燕条一依。将来の夢は『焼死』。宇宙は嫌いだけど、灼熱の太陽を盲信するハイジャンパー。 　夏休み、日本列島にいるはずのない珍獣と出会ってしまったことが運命の分岐点。 …

世の中には信用できない言葉がいくつかある。 たとえば「行けたら行くよ」 または「一生のお願いだから」 あるいは「怒らないから言ってみな」 そして、忘れてはならないとっておきの一…

人々が寝静まった、冷たい夜。少年吸血鬼（ヴァンパイア）が、独りぼっちの少女を見つける。 しかし彼女は、なにやら普通ではなく――自分は、『ロボット』であると言う。 ※ ながや…

　港街に住む少女フレッタ・ピアチェルは、光の鞭を操る魔法少女にして、かわいい妹を愛でるお姉ちゃんにして、闇夜を騒がす怪盗『舞盗（ぶとう）のウィンディア』である。 　平時は妹のル…

この高校二年生の冬季間、どちらが先に【四つ葉のクローバー】を見つけられるか。 他愛も無い、子供じみた勝負が始まった。全ては己の【幸運】を呪う一人の少女に、また心から笑って欲しいが…

高校生の少年・加賀野 泰宏が所持する大正時代の蓄音機には、音々（ねね）という名の付喪神が宿っている。 見た目は女の子、しかし中身は老齢でちょっぴりワガママ。いつも楽しげに主様を困…