普通の甘いものではこの疲れは癒せないっ! そんなことを考えながら、会社帰りの道を歩いていた壱花は、見たこともない駄菓子屋にたどり着く。 見るからに怪しい感じのその店は、あやかしと疲れたサラリーマンたちに愛されている駄菓子屋で、謎の狐面の男が経営していた。 駄菓子屋の店主をやる呪いにかかった社長、倫太郎とOL生活に疲れ果てた秘書、壱花のまったりあやかしライフ。 「駄菓子もあやかしも俺は嫌いだ」 「じゃあ、なんでこの店やってんですか、社長……」
2021年4月7日に更新
高校二年生の佐々木明路(あける)。 彼女は登校途中にある階段がいつも気になっていた。 雨の日に通ると、そこに血痕が浮かび上がって見えるのだ。 祖父の形見の腕時計をつけたときだけ、霊が見える彼女だが、その階段でだけは、何もつけずとも、不可思議な現象が起きていた。 道端のものに気を取られると、向こうの世界に引っ張られるという祖父の教えを守り、何も見まいとする明路だったが――。
3月25日に更新
美弥たちが通う小学校の図書室には、代々受け継がれている怖い話の本があった。 それは生徒たちが書き込むもの。 誰にも見られないように書いてもいいし、みんなで怪談を作りながら書いてもいい。 卒業アルバムの委員になった美弥たちは、想い出作りに、ひとつ話を載せようとする。 それぞれ怖い話を探して来ようと誓い合った夏休みも早々、地区のキャンプに行った美弥たちは、肝試しの最中、本物の死体を見つけた――。 オカルト&ミステリー。 小学校最後の夏休み。 ただいま、探偵事務所編&高校生編更新中。
2021年12月22日に更新