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昔、「暗闇のスキャナー」という小説がありました

フィリップ・K・ディックの、邦題が「暗闇のスキャナー」という小説がありました。現在は何という邦題になっているのかは、知りません。
ディックは、その物語を書きながら、号泣というか、嗚咽を盛大に洩らしながらか、正しい描写を忘れてしまいましたが、そのくらいの状態でその作品を書き上げたのです。私も自己反省して、そのくらい厳しい作品を描くべきなのかもしれないと、醒めた目で私を見つめるもう一人の自分がいるのを、感じます。
それはとても恐ろしいことで、はた目には面白く見えるかもしれませんが、辛く厳しすぎる作業になるはずです。私はただ自分の人生を、まんま書いた方が良いと、よく言われるのですが、皆さんのその発言の残酷さは、私に釜茹でにされながら書けと言われているようで、とても出来ることではありません。
ファンタジーは私にとっては身と心の安全保障なのです。そのまま書いて死ぬのならば、私は逃げて書いて作品を残す方を選びます。これ以上書くと、そっちに行きそうになるのでもうここまでにさせていただきます。

1件のコメント

  • 矢野さん、優しい言葉をかけてくださって、ありがとうございます。物語の発想は次々に浮かびますから、それにはいいかもですね。
    まあ、ゆっくりします

    羽音より
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