秋待諷月

　今年二月の連載開始以降、休むこと無く毎週更新していた「願望交換局」が、本日掲載の第四十一話にてシリーズ完結いたしました。
　宣伝はおろか、近況ノートで話題にすることすら禄に無いまま地味にひっそりと連載していた作品でしたが、熱心に閲覧・応援してくださる方もいて、大変嬉しく、また心強かったです。
　
　そもそも、この「願望交換局」。サイトのブログにて2008～2009年の間に連載していたもので、つまり今から十二年以上前……自分で書いてゾッとした（震）……という、かなり古い作品です。
　よって今回、カクヨムでの掲載のために久しぶりに読み返したところ、文章の拙さには相当頭を抱える羽目になりました（笑）
　とは言えストーリー自体は、今でも手前味噌ながら「よく纏まってるな」と納得できるものだったので、修正においても文章そのもの以外にはほとんど手を加えておりません。
　本音を言えば、「詰めが甘いな」「もっとこうしたらいいのにな」などと思う箇所も散見されたのですが、十二年前の自分の精一杯を認めてあげたい気持ちもあり、元々のストーリーを大事に残しておくことにしました。
　明るく気楽な作風が多い自作の中では異色とも言えるダーク寄りの話ではありますが、読んでくださった皆様に少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

　約九ヶ月に渡り、トータとハナダの物語を見守ってくださった皆様に、改めて心よりの感謝を。
　閲覧・応援ありがとうございました！



　おまけ。サイト掲載済のものではありますが、「願望交換局」の二人のイメージイラストです。