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『神の傷跡』あとがきと書いてわるあがきと読む

 この話は、2021年の冬から書いていたのですが、とにかく、なかなか筆が進まなくて苦労しました何というか、お話に乗れないというか、入り込めないというか……とにかく、集中力が続かなくて青色吐息でした。

 書き始めの時のプロットは、『苦労人の女子大生が突然出会った素敵な男の子にときめく』みたいなのを考えていたんですが、書き終わってみれば、罠にかかって終始重体の大男を守って戦う不運な苦学生のお話になっていました。何故。
 哲をカッコよく書くつもりが、話の3分の2はろくに動けずうめいてばかり……代わりに瑞希が勇ましく戦っています。一体どうしてこうなった(白目)。

 そして必要以上に出ばってきたお師匠ズの二人。キャラが濃すぎて脇役になってません。
 見せ場を一人で持って行った感のある輝様は、顔は母親似ですが、性格や佇まいが父親の輝明さんに瓜二つです。昔から宗家に仕える家政婦さん(そう、あの人とか)には『輝明様と見間違えてびっくりした』とか言われている設定です。
 ちなみに、奥さんの美誠さんは、元は小学校の図書館で働く司書さんでした。この人達も色々あったのですが……今はおしどり夫婦で仲良く暮らしています。
 こんな色々濃い目な大人達に囲まれて、瑞希はこれから結構楽しく過ごす予定です。あれやこれやで言いくるめられ、ちょっとした仕事を手伝ったり、力の使い方や付き合い方を教えられたり。そんな中で哲との関係は……どうなることやら、です。哲の方の親は、公認のようですが。

 とりとめのないことを書きました。最後になりましたが、『神の傷跡』読んでくださった方、ありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたのなら、幸いです。
 

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