感無量。自分が執筆作業の末に得たい反応はもうこの感想で得られたかなと思います。
ありがとうございます。
かれこれ8年?経ちましたか。
当時はパッとしない落ちこぼれが異世界転生して、その際に神様に与えられたスキルで無双みたいな作品が主流だったと思います。
そうでなくとも、そう誤認させるようなタイトルの作品が多く読まれていた時期でした。
現実に勝者は一握りなので、逆転劇が大勢の共感を得られたことは理解しながら、チート、いわゆる裏道、裏技が「良い概念」とされる風潮には首を捻っていました。
ズルして勝ちたい。という価値観の一般化です。
強さは努力の成果です。毎日欠かさず、早起きしてランニング、一部練、昼夕仕事、二部連、またランニング、心が完全に折れるまでその繰り返し。
強者はそれを怠らなかった大勢の中の代表です。
そのストイックさは尊敬されるべきで、いわゆる「ざまぁ」してマウントをとって良いものではないし、そんな世界は居心地が悪いのです。
例えば、現実で格闘王者を拳銃で射殺した暴漢が「俺のほうが強い」と言って称賛される。チートとはそういうものです。
もちろん、専門職の人が異世界でその知識や技術を活かして生活をするものなどはその限りではありません。
自分は人生でいくつかの挑戦をして敗北者側で、どの道でも大きな成果はありませんでした。
この小説もそのひとつかもしれません。
でも挑戦したからこそ勝者側の苦労が推し量れるのです。そのために払った犠牲がわかるのです。
競技者を技術者を芸術家を挑戦者を、尊敬しています。
神様にチートスキルを与えられた怠け者に負けたわけではなく、自分より多く、正しく努力をした人間に負けた。
そう納得しているから穏やかな心で生きていけるのです。
そして理不尽で不平等な現実が、正しく努力した人間が応援され、報われる世界に少しでも偏って欲しいと願っています。
願いを込めて正直に創作したいと思います。
多大な労力を使い貴重な時間を割いて励ましていただけたこと嬉しく感じております。
シリーズはあと一作長編を残しています。どうか見届けていただけたら幸いです。