数年前から「骨しか見えなかったらどうなのだろう」というアイデアはあったのですが、そこから作品に繋げることができずにいました。どういう舞台で、どういう展開があれば面白いのか・・・。
ずっと温め続けたものの、埒が明かないので本屋で骨に関する資料を購入し、創作をしなければいけない状況にしました。
起、承、転、結の4つのブロックに分けて開始したものの、「承」と「転」が思いつかない・・・。一ヶ月が過ぎても「起」しか完成しておらず、これはまずいと思いプロット(未だによく分かっていない)を組み直しました。特に「転」でマナカ、アキラと主人公が語り合うシーンがこの作品の肝なので、一番時間が掛かったと思います。
今回はできるだけキャラを立てることを課題としていましたが、これも難しい。他の作品のキャラクターを基に、多少アレンジを加えてはみたものの、果たしてどれだけの人に伝わっているのやら。そして「骨しか見えない」というテーマも、どれだけこの作品で味を出せているのやら。自分の未熟さを痛感します。反省しかないです。
ラストシーンは最初からある程度決まっていましたが、かなり強引でしたよね。『コンビニ人間』のあとがきで中村文則さんが提唱していた「ベビーエンド」をやってみたかったんです。当初はネガティブな要因で再び主人公が骨しか見えなくなることも考えましたけど、流石にそれはなぁ、と思い方針転換しました。
次回は長編に挑戦してみたいと考えているのですが、果たして何年掛かるのやら。スケジュールは立てるでしょうけど、きっと上手くいかないのだろうな。それでは。