粂戸さんの反応。マイナスバージョンがありました。
「でも…何だろう、特に最近は棚島が近くにいる気がした。まあ、席が隣だから近いんだけれども…
秘密なんだろ? もちろん、黙っているよ。
何だろうう。俺、棚島なら『特別な人達』でも安心できる。
の後に…
すげーな、棚島。あれ、クリアできたんだろ『オフラインゲーム』を」
粂戸の顔が曇った。
「俺は…無理だ。もう、あそこには行きたくない。
もう…何も考えたくない」
自分を知って欲しいという、後先考えななかった発言に後悔する。
「棚島、本当なのか? 今はもう未来で、俺たちがいた世界は嘘だったなんて…」
セラピー犬が駆けつける。粂戸にすり寄り『大丈夫?』と見上げた。
ロボットなので、精神ダメージ数値をこえた者に数値をさげる行為、和技は見慣れていた。
落ち着いたところで、セラピー犬は和技に視線を向ける『退室して、彼から離れて』と、脳内にメッセージを送るため。
「綿山車、それ以上、思い出さなくて良い。ごめん。余計な事を言って」
「大丈夫。棚島が来る前に係員が来てギブアップする人はエントリーNo.を消す代わりに、催眠術をかけてくれた。
ゲームで何をやったのか、もう、覚えていないよ。ただ、二度と行きたくない所とだけ記憶があるだけだから」
と…オフラインゲームというワードがあるので、そっちに進めた方が良いんだけれども…
粂戸さんはプラスな人のまま、終わりたかったのでプラスバージョンにしました。
まあ、どっちにしても粂戸さんは、楠木が見習わねばならないレベルの良い人なのです。