• 現代ファンタジー

第28-4話 クラスメート

 粂戸さんの反応。マイナスバージョンがありました。



「でも…何だろう、特に最近は棚島が近くにいる気がした。まあ、席が隣だから近いんだけれども…
 秘密なんだろ? もちろん、黙っているよ。
 何だろうう。俺、棚島なら『特別な人達』でも安心できる。

 の後に…

 すげーな、棚島。あれ、クリアできたんだろ『オフラインゲーム』を」

 粂戸の顔が曇った。

「俺は…無理だ。もう、あそこには行きたくない。
 もう…何も考えたくない」

 自分を知って欲しいという、後先考えななかった発言に後悔する。

「棚島、本当なのか? 今はもう未来で、俺たちがいた世界は嘘だったなんて…」

 セラピー犬が駆けつける。粂戸にすり寄り『大丈夫?』と見上げた。
 ロボットなので、精神ダメージ数値をこえた者に数値をさげる行為、和技は見慣れていた。

 落ち着いたところで、セラピー犬は和技に視線を向ける『退室して、彼から離れて』と、脳内にメッセージを送るため。

「綿山車、それ以上、思い出さなくて良い。ごめん。余計な事を言って」
「大丈夫。棚島が来る前に係員が来てギブアップする人はエントリーNo.を消す代わりに、催眠術をかけてくれた。
 ゲームで何をやったのか、もう、覚えていないよ。ただ、二度と行きたくない所とだけ記憶があるだけだから」



 と…オフラインゲームというワードがあるので、そっちに進めた方が良いんだけれども…
 粂戸さんはプラスな人のまま、終わりたかったのでプラスバージョンにしました。

 まあ、どっちにしても粂戸さんは、楠木が見習わねばならないレベルの良い人なのです。

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