【完全解説書】
ここでは『人喰姫-ヒグメ-』第三章 緋色ノ魍魎剣士編で登場したキャラクターや設定などを徹底解説していきます。
※第三章(第三十六話)までの内容が含まれますので、
未読の方はぜひ本編をご覧になってからお読み下さい。
【物語の構成】
第三章は第一に、作者が早く登場させたかったキャラクターをメインにストーリーを考えました。「緋色ノ魍魎剣士」のタイトルでもある緋叉那です。彼女は第二章から登場する月乃の最初の設定でした。しかしあまりに強過ぎる+大人っぽ過ぎることから、年齢も強さも釣り合う様な月乃が生まれたと言う感じです。そして何と言っても、今回一番描きたかったのは緋叉那の過去、空亡との出会いです。作者がスピンオフが好きなのもあり、過去編を書いている時が一番楽しかったです。
【元太-げんた-】
十太郎と月乃にとって、大きな出来事の一つとなる存在。祖父を失うシーンは二人に大きな影響を与えたのではないでしょうか。
【野槌-のづち-】
第二章の終わりから、ほのかに存在を示していた魍魎。第三章最初の敵となる為、凶暴な大蛇の妖怪を選びました。
同じ「蛇」の清姫とは違い、こいつはTHE「蛇」という感じで作りました。
【饕餮-とうてつ-】
伝説は多々ありますが、妖怪の姿はあまりイメージがつきにくい為、ほぼオリジナルで作ったキャラです。
冷静な野槌に対し、怒りや感情で動く饕餮。
この相反する存在が対を成し、最強のコンビとして登場させました。
作中では十太郎と月乃では全く歯が立ちませんでしたよね。
【緋叉那-ひさな-】
作者お気に入りのキャラ。
赤系統の髪色にクールな女剣士。
かっこいいに決まってますよね。
十太郎と同じ「焔」を扱う剣士にしたのは、十太郎の中の清姫と緋叉那を張り合わせたかったからです。
どちらもプライドが高い為、そのうち喧嘩勃発なんてことも……?
十太郎と月乃を「動」とするならば、緋叉那は「静」の部分を担う存在です。
物語に緊張感や緊迫感を演出してくれる存在です。
【風樹-かざき-】
魍魎剣士の一人で十太郎のライバル的ポジションにあたるキャラクターです。
どうしても月乃はヒロイン枠になってしまう為、ライバルだと必然的に男キャラになってしまうわけです。
そこで思いついたのが風樹でした。
彼の能力や過去の話も、これから明らかになりますのでお楽しみに……。
【八重一郎-やえいちろう-】
魍魎剣士の一人で、緋叉那と風樹の親の様な存在であり同志。
このキャラクターも個人的に気に入っていて、八重一郎の戦闘描写を書いている時、かなり文字数をオーバーしがちです。
刀では無く薙刀で戦うところも、他のキャラと違っていいですね。
【鈴鹿御前-すずかごぜん-】
過去最恐と言っても過言では無いほど強く恐ろしい魍魎です。
見た目は日本の幽霊をモチーフに、白い着物に長い黒髪といった、一目で怖いと分かる様なキャラクターにしました。
「最恐」と言うことで、言葉づかいや仕草は狂人の様に、そして魍魎の頭・空亡と共に登場させました。
今後の緋叉那との掛け合いが見どころです。
【魍魎剣士-もうりょうけんし-】
刀に魍魎を宿し、その力で魍魎を滅する者。
三日月に長子を宿している月乃を始め、緋叉那、風樹、八重一郎がそれぞれ刀に魍魎を宿しています。完全には明かされていない彼らの能力に期待ですね。
【あとがき】
第三章は新キャラや過去などが明らかになり、新鮮さがあったかと思います。
十太郎たち魍魎剣士が向かう先は氷の国。
そして、第四章のタイトルは
『氷国ノ魍魎編』です!
新たな強敵や、キャラそれぞれのストーリーが描かれる第四章。
更に盛り上がりを見せて行くので、ぜひついて来て下さい!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
『人喰姫-ヒグメ-』第四章 氷国ノ魍魎編
ぜひ楽しみにしていて下さい!