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『人喰姫-ヒグメ-』第二章完全解説書

【完全解説書】
ここでは『人喰姫-ヒグメ-』第二章 山城国ノ月姫編で登場したキャラクターや設定などを徹底解説していきます。

※第二章(第二十四話)までの内容が含まれますので、
未読の方はぜひ本編をご覧になってからお読み下さい。


【物語の構成】
第二章では、人物の視点がガラリと変わりました。
第一章の最終話で、「え…!?主人公変わるの…!?」と思った方もいらっしゃるかと思います。
そちらについては近況ノートの方でも断言しましたが、主人公は十太郎のままです。
第二章へ引き込む衝撃展開を演出する為、十太郎には清姫と天狐と共に奈落の底へ落ちてもらいました。
作者は個人的に作品のスピンオフが好みなのもあり、主人公以外のキャラのストーリーを書いている時が一番生き生きしています。
(もちろんメインも大好きです。)
なので第二章は第一章に比べて早く書き終えた印象です。


【月乃-つきの-】
月乃は健気な女の子というイメージですが、当初は気高き女性という設定でした。
国の姫であるという宿命を嫌い、奮闘するというのが初期設定です。
とある理由からボツになり、今の可愛い月乃ちゃんが誕生しました。
名前の由来は、別作である『いのちのしずく』から、ヒロインの『星乃雫』の、星乃の苗字をもじって名付けました。

【長子-ながこ-】
本名は『長壁姫-おさかべひめ-』。
月乃に近づく為に女子に化け、仮の名である長子を名乗っていました。
城に棲みつく魍魎という事で、城っぽい名前を連想する長壁がしっくりきました。
能力についてはかなり悩みましたが、後々使い勝手が良さそうな、岩壁を自在に操る事が出来ると言う能力に決定しました。

【亀姫-かめひめ-】
長壁姫と言う妖怪には亀姫と言う妹が存在したという伝説がある為、必然的に亀姫の登場が決定したというところです。
両方女の妖怪だったので、ちょうど良かったです。
同じ魍魎である妹と対峙し、長子がそれを断ち切る事で、月乃への償いと忠誠心を示す…と言う流れになりました。

【土蜘蛛-つちぐも-】
妖怪の中でもトップクラスの強さを誇るとされる土蜘蛛。
この最強妖怪を、月乃が旅立って直ぐに登場させた理由は、絶体絶命のピンチから十太郎を復活させ、勝利すると言う流れにしたかったからです。
何度も言いますが、あくまでも主人公は十太郎ですので、このまま月乃の話をダラダラ書いていても、読者様に飽きられてしまうと言う考えもあり、早い段階で土蜘蛛を登場させました。
ただ土蜘蛛も最強と呼ばれる妖怪ですので、そう簡単にやられてはつまらないと思い、三つの形態変化を取り入れました。

【三日月-みかづき-】
通り名 『神刃の刀』
三日月は宗近と言う刀鍛冶が打った銘刀です。
こちらは刀身に三日月の刃紋が映し出された、天下五剣の中で最も美しいとされる刀です。
作中ではアレンジを加えさせて頂き、最も美しいでは無く、最も切れる刀として登場しました。
刀には長子が封印されており、月乃の刀として使用されます。

【大典太-おおでんた-】
通り名 『生命の刀』
大典太は光世と言う刀鍛冶が打った銘刀です。
前田利家が娘の重病を治す為、刀を娘の枕元に置き治療祈願したところ、病が治ったとされる伝説があります。
そのことを踏まえて作中では、生命をつかさどる刀として登場させました。
詳細は今のところ不明にしておきます。

【言霊の札-ことだまのふだ-】
作中で恒次が使用したお札です。
モチーフは昔話に登場する三枚のお札からきています。
札の中に閉じ込めた(封印した)ものを唱えると、封印が解けて外に放出されます。

【勇男-いさお-】
月乃の父です。
山城国の長である為、勇ましい男と言う、それに相応しい名前をつけました。

【日和-ひより-】
月乃の母です。
名前は月の対となる太陽をイメージして日和と名付けました。
太陽みたいに温かい存在と言う意味です。

【吉介-きちすけ-】
『御者-ぎょしゃ-』と呼ばれる、馬を操縦する者です。
馬車を生業とし、馬をとことん愛する男です。
吉介は結構気に入っているキャラなので、今後も登場する予定です。

【あとがき】
第二章 山城国ノ月姫編はこんな感じです。
十太郎の復活もあり、新たな仲間と共に物語は第三章へと進みます。
そして、その第三章のタイトルは…

『緋色ノ魍魎剣士編』です。

「緋色」と「魍魎剣士」と言う新たなワードが飛び出しました。

物語は更に盛り上がりを見せて行くので、ぜひついて来て下さい!
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

『人喰姫-ヒグメ-』第三章 緋色ノ魍魎剣士編

ぜひ楽しみにしていて下さい!

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