【告知】
https://novelup.plus/event/short-contest-noodles/ノベルアップ+の「カップ麺から始まる短編小説コンテスト」に
「受験の味」と「機動隊とカップ麺」と「カップ麺を生成する程度の能力」という3作品で参加中です。
本文はこちら。
「受験の味」
https://novelup.plus/story/108774508「機動隊とカップ麺」
https://novelup.plus/story/350421190「カップ麺を生成する程度の能力」
https://novelup.plus/story/158658936【以下本文】
今回のお話はいわゆる「無駄」と思われがちな「基礎研究」についてです。結論から言えば「無駄じゃない」となりますが、きちんと分かりやすいように教えします。
正直、何が「無駄」で何が「有用」かなんて全知全能の神様でもない限り分からないんですよ。
例えば昔、3Mという会社の研究員が「接着力が弱くてすぐはがれてしまう接着剤」を偶然開発しましたけど、当時は「失敗作」つまりは「無駄な物」として扱われました。
ですがその後「貼ってもすぐはがせる『しおり』があると便利だ」という事に気づいてからは「メモ用紙、つまりは付せん」としてどうなったのか? はもうご存じですよね。
……こう言っても「すぐに役に立たない=無駄」っていう方程式が条件反射で思い浮かぶ人には通じないでしょう。
「今この瞬間に役に立たない=無駄」っていう方程式が成り立ってる以上はそう思うのも無理はないでしょう。
実際「企業再生請負人」なんて名乗る人の中は「研究費を0にする」人もいるそうです。そうすれば営業成績はV字回復しますよ。当然の事です。
さっきの「研究費を0にすれば業績V字回復」に「そうだよそれが正解だよ!」と本気でうなづく人もいるでしょうから、こう言い換えます。
「基礎研究」というのは「あるかどうか確実ではない水脈を掘り当てる仕事」と言い換えたらどうでしょうか。
そして基礎研究をベースに成り立つ技術を「水脈を掘り当てた後に水を売る商売」と置き換えたらどうでしょうか。
「水脈を掘らん限りは干からびてしまう」が「100%確実にあるかどうかまでは掘ってみないと分からない」っていう仕事が「基礎研究」の部分だと言えば少しはお分かりになるでしょうか?
それに「水脈が出なかったとしても」何故出ないのか? が分かればそれはそれで有益だし、掘って出て来た土や岩、あるいは砂が実は水よりも価値のある物だった、って事もあります。
基礎研究においては「水は出なかったけど鉄が出た」とか「水は出なかったけど出て来た砂がガラス工芸に最適な砂だった」ってこともあるわけなんですよ。
なので基礎研究は「無駄だけど無駄じゃない」ってよく言いますけど水脈が出るかどうかも分からないし、土しか出なくても実はその土が陶芸に最適な土だった。って事もあるんです。
だから基礎研究って重要なんですよ。国費を投じるのも「何に使うかは分からないけどいつか役に立つかもしれない」っていう技術を発展させるのはとても重要だからなんです。
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