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2025年08月18日の近況報告 タコピーの原罪見た

 アニメ化もしたというタコピーの原罪の漫画版を「予備知識無しで(ここ重要)」見たんだが「拍子抜け」してしまった。ましてやトラウマなんてこれっぽちも、って奴だ。
 誰もがヤバいヤバい言うんで個人的なハードルを上げに上げまくってしまった結果「え? こんなもん? この程度でみんなギブアップ?」って思うほどあっけないものになってしまった。
 なんかこう「普通の人が何とか頑張って狂おうとしてる、いかにもごく普通でありがちな狂い方」をしてるだけで「本物の狂気じゃない」んだよね。それこそ「誤チェストにごわす」には勝てない。



 みんながあまりにもヤバいヤバい言うんで、てっきり
「主人公が呂布のBGMに合わせてチェーンソー持ってクラスメート相手に無双かましてクラスメートの腹を次々と掻っ捌いて飛び出た小腸を生で食って『ンマァ~イ!(ここだけCV:高木 渉)』したけど、
 やって来た担任の先生が違ってる事でクラス違いに気づき『誤チェストにごわす。こや目当てのクラスじゃなか』って言ってタコピーの秘密のナンチャラで全員生き返らせる」位の事は第1話でやると思ってたのに。
「お前はタコピーの原罪を何だと思ってたんだ!」っていうクレームは受け付けます。



 個人的には「マサツグ様」のいじめ描写や、現実に起こったいじめ事件を知っていたがために「アレを超える程悲惨な話が!?」って期待度を積み上げ過ぎたがゆえに、肩透かしだった。
 というか「大人、特に教師はいじめ加害者の味方になる傾向が強い。なぜなら、いじめられた人間は自殺するか社会からドロップアウトして教師になれないので、いじめられる側の気持ちは分からないから」
 っていうのを知ってる以上、いつの間にかあの程度の話じゃ動じない身体になってしまった。なんかこう、どれもこれも「ああ、よくある話だよねー」って軽く流せちゃう。



 作品のテーマであろう、いわゆる「虐待の負の連鎖」も「あーそーか、そうひねって来たか」程度にしか思えなくて、特別眼をそむけたくなるような悲惨な事ではないような……?
 少なくとも1度見ただけでトラウマになって「2度と見たくない」とは思わないマンガでしたよ。
 読んでも読んでも終始「何だこの程度か」で終わってしまう。そんなマンガでした。



 マンガは作者だけで作ってるわけじゃなくて編集者との打ち合わせで作ってるから、それでマイルド調整しちゃったんだろう。
「マサツグ様」も書籍化したけどマイルド調整され過ぎて人気が出なかったって言うし、タコピーの原罪も「ああ、こういうジャンルにはこういう奴いるよね」って思えた程度で、エグさなんかは無かった。
 冒頭でも言ったけど「普通の人が何とか頑張って狂おうとしてる、いかにもごく普通でありがちな狂い方」をしてるだけで「本物の狂気じゃない」んだよね。



 というか現実に起こった「旭川・中学生凍死事件」の方がずっと残酷で狂気だったよ。まさに「事実は小説より奇なり」って奴で、中学生が凍死するってだけでも狂ってるのに、教頭が言い放った
「10人の加害者の未来と、1人の被害者の未来、どっちが大切ですか。10人ですよ。1人のために10人の未来をつぶしていいんですか。どっちが将来の日本のためになりますか。もう一度、冷静に考えてみてください」
 っていうセリフの前にはタコピーの原罪程度では敵わないと思う。教頭のセリフは絶対にマンガや小説に書けないよ。例え現実に起こった事でもだ。



 俺は昔から「根本的な部分で普通の人とはズレている」っていう自覚はあったんだけど、ここまでとは……。
 それこそ小学生の頃から「ああ、俺は『普通の人』じゃないな」とは思ってましたけど、こうやって改めて突き付けられるとは。

 よく「自分の感覚を信じろ」って言うけど、俺は「一般人からは明らかにズレている」のを知ってるので、自分を信じぬく事ってできないんだよね。
 マンガも小説も「普通の人」じゃ作れないのに「普通の人」に合わせなくてはいけないから難儀なものだ。



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