「カネの若者離れ」どころか「カネの日本人離れ」が起きて、皆限界までカネがないそうだけど、やはり高い物にはそれなりの理由があるんだよ。
例えば政治家たちが利用する高級料亭は高いけど、あそこは「従業員が『客＝政治家たち』が飲み食いしながらしゃべった内容は何があろうが絶対に口外しない」のを徹底しているから、その教育費や口止め料として高級取りだからあれだけ値段が高いんだ。
他にも株トレードの講師による個人指導が何百万円単位なのは「それだけ高くして生徒数を絞らないと正確な指導が出来ない、面倒を見きれない」っていう理由があるんだよ。
個人的に怖いのは「高い＝悪」とか「安い＝善」みたいな価値観になって、値段で全てを決めてしまう人間に育つ事。
そして「値段が高いというのはボッタクリなんだ！」っていう間違った答えに行き着いてしまう事だ。
そりゃ中には「ボッタクリ」もあるだろうけど、大抵の「高い物」には「高くなくてはいけない」正当な理由があるんだよ。
紳士服も布地の違いで全体の印象は大きく変わって来るし、素人目で見たら「全部同じじゃないですか」って言える物でも目の肥えた分かる人にはキッチリと分かる。
それに高い物は定期的なメンテナンスも重要だ。ママチャリは手入れしなくてもいいように作られているのに対し、その何倍もするロードバイクは定期的なメンテナンスをしないといけないのと一緒だ。
手入れがキッチリしていなければそこも見破られるが、そこを怠らなければ文字通り「一生物」として長く使える。
製造技術の進歩で「良い品が安く作れる」のは確かに良い事だと断言はできる。だが、それと同じくらい「高い物」にも目を向けるべきだと思う。
人の「厚さ」ってのはその辺で出るんだよ。それがいわゆる「教養」とか「見る目」って奴で。
まぁこの辺「呼吸するだけでもギリギリで、周りを見る余裕すらない」人には全くもって刺さらんだろうけど。
「呼吸するだけでもギリギリで周りを見る余裕すらない」人が余裕を持たせるためにどうすれば良いかと言うと、
もし銀行口座からお金が必要になった時に都度細かい額を引き出しているのなら、それを辞めて毎月使う金額をまとめて引き出すようにするだけでも数千円余分に手に入るよ。
細かく何度も引き出すと手数料だけで数千円消えるから。
いくら引き出せば月の支払いに足りるか分からないのなら、今から生活費にいくら使ったか領収書やレシートを取っておきなさい。無駄にならないから。
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