どうもご無沙汰しています。ポチ太郎です。今回から、特撮作品の意外な話について書いていこうと思います。思いつきでやってる企画なんで、続くかは知りえませんが、なんとか頑張ります。特撮ヲタクでない方はへぇ~っと驚いて、特撮ヲタクの方は、そうそうと頷いてくれると嬉しいです。
記念すべき第一回は、仮面ライダーの『変身ポーズ』の文化について解説していこうと思います。
変身ポーズ。特撮ヒーローに不可欠な物と言えましょう。キレのあったり、しなやかだったり、カッコよく映える変身ポーズはいつだって我々を魅了してくれました。
勿論、仮面ライダーも例外ではない。そうお思いの方もいらっしゃるかも知れません。がしかし、初代『仮面ライダー』。この記念すべき作品の序盤では、ライダーは変身ポーズをとらないんですね。
ってな訳で、序盤の仮面ライダー一号の変身プロセスを追ってみましょう。因みに、序盤の一号をファンは『旧一号』と呼んでます。全体的に黒いカラーになっているのが特徴です。かっけぇ。
其一、改造人間の本郷猛がバイクに乗り、そのまま突っ走る。
其二、バイクが変形する中、本郷猛のベルトに風が当たる。
其三、ベルトに付いてる風車が風圧で回転。
其四、本郷猛の姿が、みるみる仮面ライダーの姿に変化する。
これが一連の流れです。つまり、バイクを走らせるだけで、仮面ライダーに変身していたんですね。この間に変身と叫ぶこともございません。
こんな感じの変身が変わったのはいつか。その転換点は、ライダー二号の登場でした。
当時、主演を務めていた藤岡弘、さんが、バイク事故で大怪我を負うというアクシデントが発生しました。作中のアクションシーンは大体、藤岡さんが担当していました。一号のスーツを着て、アクションをこなす場面もあったそうです。
そんな彼に代わる、新たな主人公として現れたのが仮面ライダー二号でした。そして、このとき初めて、ライダーの歴史で『変身ポーズ』が誕生したのです。祝え!(ウォズ)
「お見せしよう、仮面ライダー!」
一文字隼人のこのセリフから始まる変身ポーズ。勿論、『変身!』の掛け声も忘れてはいません。
この変身ポーズは、帰ってきた一号にも受け継がれるだけでなく、後々のライダーにとってマストなものとなっていきました。
また、二号の登場以降、ホラー寄りの作風から、明るい作風にシフトしたことにより、子供達の人気をかっさらっていったという逸話もあります。今も続くライダーの子供人気のもとは、二号だったと言っても過言ではないと思います。更に、子門真人さんが仮面ライダーの歌である『レッツゴー!ライダーキック』を歌ったのも、ちょうどこの時期です。その前までは藤岡弘、さんが歌っていました。前者の方が有名ですが、藤岡さんバージョンの熱いライダーソングも、是非聞いてみては如何でしょうか。
そんなこんなで、実はライダー人気の元になっていた、仮面ライダー二号のお話でした。彼が単体で扱われることは少ないように感じますが、間違いなく彼はライダー歴史における功労者と言えましょう。