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【1章おさらい・補足④】ディレクタティオ大聖堂

ラ・クリマス大陸北西部ディレクト州最大の都市であるディレクタティオは、
千年以上の歴史を持ち、あちこちにその趣を残していることで有名な街である。

小高い丘を囲むように街並みが広がり、丘にはディレクタティオ大聖堂という、グレーダン教総本山とされる建物が聳えている。
また大聖堂に連なる修道院があるほか、住民もグレーダン教の信者が多い。

礼拝を捧げるため大陸中から信者が集まってくるが、週に1度の夜は大聖堂と修道院に従事する正教徒のみで捧げる集会のような礼拝のときを守っている。


大聖堂は元来、大陸帝国時代の王宮に改装を重ね続けてきたものである。

当時の国王グレーダンが預言者として偉業を成し、その没後、民衆は彼の栄光を讃え宣べ伝えるための場所を設立しようとした。
だが偉業の1つ『魔祓の儀』を成した場所は王宮であり、儀式で使用した7つの十字架もそのままであったため、
グレーダンの後継となった第1皇子が民衆の声に応える形で教皇と成り、それを機に王宮は大聖堂としての機能を兼用し始めたと言われている。

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