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希望的観測 基本設定(1)物理世界と空想世界

近未来SF「希望的観測」は、大病を患った経験を自分なりに昇華するつもりで書きました。

ジャンルを「近未来SF」としましたが、ミステリーや現代ファンタジーの要素もあって、総合エンタメとしか言えない内容です。

文章は全て完成していますので、一週間以内に完結する予定です。
一応、ハッピーエンドです。

全体構成は、太宰治『女生徒』と、芥川龍之介『藪の中』をオマージュしています。
中身は、伊藤計劃『ハーモニー』の影響を受けています。

少しでも楽しんでいただければ、病床での痛みとか辛さとかが無駄にならずに済むので嬉しいです。

師走となって寒くなってきたので、どうぞご自愛ください。

正直、どんなに気をつけようとも、病気や風邪のなりやすさは遺伝子の規定が上回ると思います。
でも、何かを選択することで変わる未来はあると信じています。

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画像は「希望的観測」の基本設定の図解です。
これがわかると、世界が親しみやすくなるかと思います。
(友人からの「説明描写が多い印象」という助言を受け、かなり描写を削っています)

生まれ落ちる現実「物理世界」と、フルダイブ式仮想現実「空想世界」があります。

物理世界から空想世界に行くことを「現界」といい、「節管」または「鉢かづき」で行います。

空想世界で動かす身体は「躯体」といい、人型はもちろん、鳥や獣、魚の躯体を用意すれば、その姿形にもなれます。
空間転移した先で食事や買い物などの余暇が楽しめます。

躯体には「勾玉」という使用者の求める動きを先読みして制御する人工知能(AI)が搭載されており、意思と動きのタイムラグがないよう工夫されています。
(現実の脳と手の動きも同じ仕組み)

「節管」だと勾玉が何の問題もなく動きますが、「鉢かづき」は勾玉が正常に動かない場合がある、という違いがあります。

例えば、空想世界の食事は「節管」の場合は連動して肉体に栄養補給されるので意味がありますが、「鉢かづき」は連動せず、意味がなく、味覚も正常に機能しない場合があります。

*この他、図解した方がよさそうなキーワードをお知らせいただければ、体調のよいときに近況ノートで対応します

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