先日初めてレビューをアップしましたが、かなり緊張しました。
自作は自分のことなので気楽ですが、人の小説となると話は別です。偉そうにレビューしといて的外れだったらどうしようとか、魅力に感じたことをちゃんと伝えられているだろうかとか、著者のことをおもんぱかるとかなり不安になります。
これはあくまで私見ですが、レビューが面白い人はたいてい書く小説も面白いように思います。レビューを書くにも、小説をどう捕えるかの鑑識眼と、感じたことを言葉にする力が必要ですし、それはもう小説を書いてるのとほぼ同じだと思います。
レビューを通じて、自分はこのように小説を捕え、考えてる。推す小説の傾向にも自ずとその人の個性が出てくる。
そういう意味でレビューもまた一つの作品なんだというか、自己表現の方法は小説に限らないことに思い至ったのは、一つ視野が拡がる良いことでした。
膨大な作品群に埋もれた、流行りのジャンル以外の良い小説の掘り起こしには、レビューが特に有効な気がします。
僕は正直、異世界ファンタジーへの興味が薄く(好きな方は御免なさい。単純な好みの問題です)、なかなか検索で良い小説に行き着かないなと思ってたところ、人のレビューを辿ってかなり自分にフィットした小説に辿り着けるようになりました。
やがて自分のレビューが、そんな大きな潮流の一部になれれば良いなという思いがあります。
読み手も書き手も、基本的にみんな小説が好きなはずですし、誰もが良い小説、面白い小説を読みたいはずなんです。
その良い小説への認知が拡がる可能性がある。レビューの魅力はここに尽きると思います。
読書ペースが遅いので頻繁にとは言えませんが、今後も良い小説があったら労を惜しまずレビューできればと思ってます。
自分の推しを世界に蔓延さす。
一大ホラー王国の大伽藍を築くのだ(なんちて)。