去年の11月から12月にかけて開催されていた『「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト』に、僕も『青空の下でひとりごと』と『赤と緑と地雷と道』の2作品で参加させてもらってました。
結果は『青空の下でひとりごと』が優秀賞に選ばれました。これは快挙です。大賞じゃなかったのは残念ですが、優秀賞でもすごーく嬉しいです。ありがとうございます。
しかし、月末の発表だと勝手に思いこんで完全に油断していました。こんなに早く発表があるとは・・・
実はこの作品、武田鉄矢さんに因んで書いたものです。
僕は縁あって武田さんと個人的にお付き合いがあるのですが、僕の中で赤いきつねと言えば武田さんなんですよね。
そして、僕は俳優さんとして武田さんがかなり好きです。いい人の役とかがはまり役のようで、実はイヤな役とかもめっちゃうまい。ストロベリーナイトのガンテツ役、あのいやらしい感じは凄すぎました。めっちゃ渋かったですし、最高に格好よかったです。武田師匠と呼びたいくらいです。
いや、もう本当に武田師匠と呼ばせてもらいましょう。
ああ、そうそう、言い忘れるところでした。僕と武田師匠に付き合いがあるというのは真っ赤な嘘です。そんな事実はありません(びっくりしました? ケタケタ)。
でも、好きな俳優さんというのは本当です。だから、せっかく赤いきつねのコンテストですし、ここは武田師匠をリスペクトした物語を書かねばと、そう考えて書いたのが『青空の下でひとりごと』です。
どうリスペクトしたかは詳しく書きません。ある作品をリスペクトしたとだけ言っておきます。
ただ、もし武田師匠ご本人が『青空の下でひとりごと』を読んでくださったら(絶対にないでしょうけど)、どの作品をリスペクトしたのかお気づきになるかもしれません。武田師匠にとって思い入れのある作品のはずですから。というか、ご本人以外は誰も気づかないでしょう。
そんな感じで、リスペクトした作品を書きたいというのはすぐに決まったのですが、応募規約の文字数の少なさはかなりネックでしたね。
内容は赤いきつねか緑のたぬきをだせばいいだけですから、そこそこ自由がきくものの、たった4000文字という文字数の少なさは強敵でした。実際に『青空の下でひとりごと』の第一稿目は7000文字くらいありましたからね。
そこから4000文字まで減らすのにどうしたかというと、プロの作家さんが書く短編小説をパク・・・おっと、口が滑ってしまいました。参考にさせてもらいました。
プロの作家さんの作品をいろいろ読ませてもらっていると、情報の仔細をはっきりと書かずに、うっすら匂わせているという作品があります。いわゆる行間を読む(読ませる)というやつですね。行間にいろいろなこと匂わせることで、文字数以上の深みを作品に加味しています。『青空の下でひとりごと』もそれを目指して書きました。
最終的に文字として実際に書いたのは少女と葵さんの10日間ほどの交流です。つまり、ふたりで赤いきつねと食べるという行為、表層に見えている部分だけ書いています。
でも、文字として書いていないところに(行間に)、少女の健気さや寂しさ、葵さんのシンパシー、今後のふたりの関係、なんかをこっそり隠したつもりです。当然プロの人が書くほど上手にはできていないでしょうけど。
とまれ、そうやって4000文字まで減らして、かつ文字数以上の深みをだせるよう、僕なりにいろいろ頭を悩ませて書いた作品です。そんな苦労して書いた作品が優秀賞に選ばれたわけですからすごーく嬉しい。
ということで、駄文を長々と書いてしまいましたが、なにが言いたいかというとですね・・・・
いえええええええええい!!!
優秀賞ゲットォォォォオオオオオ!!!
賞金3万えええええんんんんん!!!
赤いきつねと緑のたぬき、1ケースずつぅぅぅうううう!!!
1ケースって何個入りなのぉぉぉおおおお???!!!
ふう……喉がかれちまったぜ……
とにかく嬉しいわけですよ。カクヨムで賞とったのもはじめてですし。嬉
作品をお読みいただいた方、武田師匠、優秀賞に選出いただいたコンテスト事務局とカクヨム編集部の方々、ありがとうございました。
◎写真はどこかタヌキっぽいキツネ。