登場人物に関西弁を話させたいときがあるんですが、関西弁って加減がなかなか難しいんですよね。
特徴のある言葉だから下手すると物語の邪魔をしてしまうし、狙い過ぎている感が強くなってコント臭がしたりします。
で、たまたま読んだ柴崎友香さんの『その街の今は』がいい感じに関西弁を使ってるんですよ。
やりすぎず、おさえすぎず、僕の求めていた感じです。さすがプロの作家さん。
これから関西弁のバイブルとして使わせてもらいます。
それはそうと、『その街の今は』はのほほんとしていて、特になにも起こりません。でも、なんかおもしろいんですよね。芥川賞を取る作家さんというのは、書くものがやっぱり違いますね。