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青空、尾根、白い靄

晴れた青空の日に、車窓から山間の白い靄を見かけた。尾根にかぶさって横にのびる靄。一瞬、あの山が白い腕を生やしているかと錯覚する。そんな他愛のないものを眺めるだけの今が、妙に小気味よかった。

車窓に寄る自分の肩や腕に影が降る。影に触れ、車の走る音に耳を傾けるだけの、穏やかな日曜日。

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