今年が終わります。前回で総括をしちゃったので、今年友人と見たオススメの映画について書きます。
・ダーク・スター
機械知性が人間よりも人間臭い挙動をし、翻弄される人間が、冷凍保存しておいた死体に意見を乞う映画です。
突き詰めると怪奇SF的なアイデアに発展させられます。
THE THINGのジョン・カーペンター監督作なので面白いです。
カーペンターがつまらないわけないんだよ。
・THE THING
ウネウネしたエイリアンに犬が乗っ取られたり人間が乗っ取られたりするので頑張って焼き殺す話です。
炎が美しいこととビックリ展開にビックリしながら、カッコいい俳優の目力に浸れる映画です。
ジョン・カーペンター監督作なので面白いです。
カーペンターがつまらないわけないんだよ。
・恐怖の報酬
いろいろあって祖国を脱出し帰れないほど金を失ってしまった三人の男たちが悪路をトラックで走り抜けてニトログリセリンを届ける映画です。
人間どん詰まりになって命しか賭けるものがなくなると、大博打をさせられる/せざるを得ないことがわかります。
退路を塞がれた人間は惨めで情けなく、けどそれゆえにそれが平時は悪人であっても、おもわず共感してしまいます。
あと犬井は、「一歩間違えると爆死する道行き」というシチュエーションが人生のメタファに思えてなりませんでした。
エクソシストの監督をしたウィリアム・フリードキン監督作です。
人間の感情を楽しみたかったらこれに限ります。
カイジにでてくる利根川が鉄骨渡りを楽しめる気持ちがわかります。
他には
鈴木清順「殺しの烙印」
三池崇史「初恋」
北野武「その男、凶暴につき」
三隅研次「座頭市 血煙り街道」
黒澤明「蜘蛛巣城」
ホドロフスキー「エル・トポ」
マンゴールド「フォードvsフェラーリ」
ルッソ兄弟「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」
キューブリック「博士の異常な愛情」
有名作ばかりですがこの辺も好きです。
挙げてみて気づきましたが、どうも犬井はけっこうキツい、むごい映画が好きみたいです。
不謹慎ですが創作における、とくに映像における暴力にはフェティシズムが感じられるものを見ることができてうれしいです。
上述した映画では、実は清順とホドロフスキーが最初にあげた三つより好きだったりします。
今年は百合ばかり書いてるわりに男をあまり書かなかったのですが、来年は挑戦してみたいですね。
(といいつつ、男しか出てこない5万文字弱の中編を一作、初稿は書き上げていたりします)
百合は百合で、自身のフェティシズムに忠実なものをたくさん書ければいいな、と思います。
ただ、対象に不誠実ではありたくないので、一回数をたくさんみるフェーズが欲しいですね。
歴史的背景も調べたい。
そういえば、映画で百合は考えてみるとあまり見ていない気がしますので、オススメの映画があればおすすめしてほしいです。
上述した映画のほとんどはウェブでレンタルできると思うので、ぜひ見てみてください。
損はさせません。
じゃ
良いお年を