みなさま、お元気でらっしゃいますか? このところ暖かくなって来て、もう春? なんて陽気に浮かれております、月森です。
昨日「同志少女よ、敵を撃て」を読み終わったんですが、圧倒されています。それで、この小説、最初はカクヨムに投稿されていた、ということを教えてもらい、色々考えていました。
すごく読み応えのある小説だったんですよ。あまり戦争物は好きじゃないんですが、サラッとした中にときどきドキリとすることが書かれてあって、考えさせられるなあ、と。
それで、自分も「最近、小説公開してないよなあ」と、ダッシュボードを見たら、かなりの数の作品が非公開になってました。そして、公募にも落ちまくって、行き場をなくした短編なんか、一度も公開しないままパソコンに眠ってる。
なんかね、恥ずかしいんですよ。表面だけサラッとすくった小説は、別にいいんです。サラッと書いて「読んで読んで~」って思って、ふつうに出せる。とくに「よどりん」なんかは、「読者を楽しませるために書いた小説」なので。でも、そうじゃないのは、みんなの前ですっぽんぽんで立ってるような気分です。それも、ただ立ってるだけじゃなくて、ストリッパーみたいな感じで、「そこまで見せちゃう?」みたいな。
書籍化した「白石くん」も実はそうだったんです。一度もwebでは公開しませんでした。出版社に出して、編集さんの目が入って、それでようやくその「恥ずかしさ」から解放された感じです。これはむしろ、私自身の問題ですね。出版社を通すことで、「商品だ」という意識になったという感じでしょうか。
レビューでも「意外と重かった」みたいなのが書かれていたりします。「あれでハッピーエンドじゃなきゃ、月森さんを恨んでた」などという感想をいただいたりもします。もうちょっと軽いのサクッと書いて公開しちゃえばいいじゃん、とも思うんですが、それだとわたしにとってはあまり書いている意味がない。
そんなときに「同志少女よ、敵を撃て」がカクヨムで公開されていた、というのを聞いて、まあ、色々複雑な思いになったのです。
内容的にも考えさせられるものだったし、それ以外にもこうやって考えることも多いなあ、と。
短編の方は短編だけあって尖ってます(笑)。多分、ほかの人が見たくない方向に尖ってる。なので、性表現などもきついです。私的にはクオリティは悪くない。でも、公募で落ちまくっているということは恐らくそういうことなのだと思います。
色々、皆様に不快な思いをさせてしまうでしょう。そして多分、実際には私が思っているよりも皆様は懐が深く、受け入れてくれると思うんです。
わかってるんですが、やっぱり、そこはまだ私が無理かなあ(笑)
こう見えて、意外と恥ずかしがり屋さんなんです(キモいわ!)
というわけで、久々の月森でした。