この文章を書いた2日後に、同じ状態の患者さんを診ることになりました。
私が訪問診療でfollow中の方。深夜帯に「40度の発熱」を主訴に受診、入院となりました。当直の先生曰く、「インフルエンザとコロナは一応陰性、胸部レントゲンとCTで肺炎はありませんでした。採血をオーダーしたけど、結果が出る前に寝てしまいましたわ」とのこと。
私は朝一番で病棟回診をするのですが、その患者さんを診察し、前日の採血結果を見て、そのデータの悪さにびっくり。点滴もされていなかったので、すぐにfollowの採血、各種培養、抗生剤の点滴の指示を書き、外来へ。
休みを挟んで出勤すると、患者さんは「熱は下がって、楽になりました」とおっしゃっていましたが、followの採血はひどいことになっていました。
敗血症の指標になるPCT(プロカルシトニン)、5を超えると「重症敗血症」なのですが、123というとんでもない数字でした。腹部CTでは尿管結石と、その上流の閉塞所見がありました。朝一番で指示を出していなければ、本当に危なかったと思います。