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『平和の鐘』第三章兄と弟:「皇帝の目覚め」創作日記

こんにちわ。雌蛸改め、加賀宮カヲです。相変わらず、公募に悩んでます。というかだね。エピソードが大アルカナに則って22ある以上、どうやっても規定文字数に納まらなくね?という境地に達しつつあります。

そして、第三章が始まったにも関わらず創作日記を忘れていました……

第三章兄と弟のコンセプトは言葉の通りです。エピソードも残りが見えてきたので、全面対決けの布石をポツポツ……のつもりがとんでもねえ地獄展開になりました。

【小説リンク】
https://kakuyomu.jp/works/16817139556426295611/episodes/16817330650009235580

【あらすじ】
キングによって救出された子供たちの成長からスタート。エマの介入により、落ち着きを見せだしたポーランドの屋敷。

一方で、叔父のフランツ・デューラー拘束をきっかけに中央情報局とキング達の接点が生まれる。

整理される情報。

また、新たな登場人物セツコ・モリシタから語られる先の大戦の真実とモリシタ家の秘密。

キング視点の原点(両親殺害)とアンナ視点のヨシュアを描く。

翻弄されるジョージ。
ブラックダイアモンドの謎。

力を強めるヨシュア打開の手はあるのか。

【登場人物】と【キーワード】
URLを参照してください
https://note.com/amaterasraiwa_99/n/n8dbddcf315b6



【作者から一言】


大アルカナ「皇帝」
キーワード:成功 責任 自信
  
正位置の意味
成功を得れば社会的な責任もついてきます。リーダーになった暁には自分の正直な気持ちのままに振舞うことは到底許されず、リーダーとして振舞うことを要求されるのです。社会的勝ち組と呼ばれてもどこか寂しそうです。

逆位置の意味
自分の能力や権力に対する自信が悪い形で出るようになります。ワンマンさが目立ち、それが周囲の人との距離を広げます。未熟な人間であるという謙遜さを忘れ、威張り散らしてしまうために自信過剰な人という印象を与えます。

参照:78枚の全種類のタロットカードの意味一覧!(https://meigen.keiziban-jp.com/manabi/renai/uranai/tarot-card/)



 ◆



キングとヨシュア、二人の皇帝。そしてその原点を今一度、振り返っておきたかったのがあります。特にキングは淡々と「両親を殺した」しか周囲には話していなかったので。本当はどう思っていたのかを吐露させておきたかった。動きも正位置になぞらえてあります。

一方のヨシュアは、逆位置そのまんまです。ジョージがまたそこに乗っかっちゃってるんだな……

二人は出自の事情で、倫理観が欠落していたり破壊衝動を生まれながらに持ってますから。そこを玉虫色にしてしまうのも違うなと思って、そのまま書いたらとんでもない地獄になりました。

モリシタ家の話をこのエピソードで纏められて良かったです。結局は彼らもカードの中に囚われていた人々だったので。それは、オリヴァーも同様です。

ゲームチェンジャーとしての元トロイ組とプルトの動きが生きて良かったです。

洗脳を解かれたクロエの叫びが書いてて悲しくなってきました。魔術師の行動原理はアンナに集約されていますし、言うて彼は死神なので。本当に洗脳を解いていっただけという状態。こちらも地獄です。

そしてジョージ。彼の主語がどんどん「俺」から「クロエ」になってゆく。

キングも一時期、主語が「僕」ではありませんでした。「アダムの子のため」主語が「私」しかないヨシュアに敵うわけがないんです。第二章は、主語を取り戻すまでのキングの話でした。

機会を見て、第一章の途中まで改稿を入れる予定です。集落を出た当初のキングは確実に主語が「僕」しかありませんでした。しかもロールモデルはテレビから得る情報しかないんですよ。そこをもっと強調したいなと。

正直、かなり胸糞エピソードです。
レイラのさっぱりした性格とプルトの無邪気さだけが救いという。

今日から始まる新エピソード「教皇の憂鬱」ではブラックダイアモンド謎が明らかになります。新組織も誕生します。

ヨシュアは一体、何を考えてるんだろうなあ。

彼の行動原理がこの作品では一番の謎です。アンナ主観で語られてはいますが、あくまで主観なので。それが全て正しいとは言い切れません。

めっちゃ語ってしまった。

それでは、第三章兄と弟をよろしくお願いします。

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