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ダークヒーローファンタジー小説『平和の鐘』第二章キングの葛藤:「塔の住人たち」公開中日記

近況ノートではお久しぶりです。真面目なサイコパスこと、雌蛸です。10月28日(金)19時に公開の「塔の住人たち-Ⅳ」をもちまして、エピソード完結となります。

第二章も、残すところ後1エピソードになりました。
そちらは後日、告知いたします。

ちなみに四章編成です。大アルカナをモチーフにしている以上、エピソードは全部で22となります。

前後編割りだと爆裂する!ということで。やはり5000字くらいが読みやすいだろうと、枝番を変えたんですが。結局、8,000字近く書いてて笑う。

Twitterでも規定文字数びっちり書くタイプのASDです、私は。
さて。

【小説リンク】
https://kakuyomu.jp/works/16817139556426295611/episodes/16817330648400428234

【登場人物】
・キング・トート:本作主人公。両親を殺害し、死神の身体を乗っ取った少年。取引と引き換えに様々なものを手に入れていく。兄の存在が明らかになっている。


・エマ:「審判の日」より登場。ヘッゲルの実娘であった。かつてのエマとしての記憶を全て失い、ただのエマとしてキング邸のメイドをしていた。キングの良き理解者。

・魔術師:「魔術師の誘惑」のエピソードキーマン。人間界に存在する、死神の一人。ヨシュア・キンドリーに仕えていたが、別行動をとる事が増えている。とある目的のために動いている模様。


・カイン:「甘い節制」より登場。レイラと同じ、洗脳が入らないアダムの子。傭兵部門トロイの幹部。兵器である事にプライドはあるが、感情を殆ど表に出さない。ヨシュアのお気に入り。彼にキスをされてから少々様子に変化がある模様。

・レイラ:『女教皇の憂鬱』より登場。傭兵部門トロイの幹部。キングより2歳上の17歳。クロエの実姉だが、彼女が生まれる前に売られてしまったため面識はない。キングの過去を最もよく知る人物。トロイのボスの愛人であった。


・アンナ・キンドリー:「運命の輪」より登場。州知事の子供、二卵性双生児キンドリー兄妹の妹。盲目の美女。独特の勘の鋭さを持つ。周囲が思っているよりも、様々な事に気づいている。

・オリヴァー・キンドリー:存在自体は「運命の輪」より登場。二卵性双生児キンドリー兄妹の父。妻は居ない模様。息子のヨシュア同様、冷徹。政治には長けてる。今エピソードでエヴァへの想いを吐露する場面も。

・マシュー・ヴィンセント:「甘い節制」エピソードキーマン。ハイスクールではキングと一番仲が良かった。


・エヴァ:キングの母。当初より登場。既にキングの手で殺害されているが「星の憧憬」で過去が語られる。元アダムの子で偶像の血液で実験をされていた。本作のキーパーソン。


・ジョージ:本作「吊るされた男」エピソード主人公。本作においてもキーマンを担う。かつてソビエト組織からそそのかされ、大統領暗殺を目論んでいた。父親が過去に行っていた人体実験を知ってしまい過去を思い出してしまう。クロエとは離別。


・ヨシュア・キンドリー:「運命の輪」より登場。二卵性双生児キンドリー兄妹の兄。欲望のためには手段を選ばない冷徹さを持つものの、私情に走りがち。キングとの関係性については最新話までで明かされている。

【キーワード】
・洗脳:今作で最も重要なキーワード。

・特別顧客:「女教皇の憂鬱-中編」でレイラの口から、その存在についての言及があった。国や組織を横断していく存在であり、特定の誰かを示す呼称ではない。現在の特別顧客はヨシュア・キンドリー。

・イブの庭:表向きはカルト教団だが、作ったのは歴代の特別顧客たち。

・アダムの子:イブの庭の信徒を指す事もあるが、人身売買される子供たちを主に指して呼称している。キングがかつていた集落の子供たちは皆、何故かいなくなってしまう子供たちとして、アダムの子となっていた。

・トロイ:イブの庭、傭兵部門

・エデン:イブの庭、人身売買部門

・プロジェクト・エデン:ジョージの父と先代の特別顧客が行っていた人体実験の総称。作中では父親の残したファイルという形で出てくる。

・ブラックダイアモンド:現在は、クロエの瞳を呼称している。その内容については特別顧客のみが知っている状態。

・特異体質:死神の血を使った人体実験の成功体。

【雌蛸から一言】


大アルカナ「塔」
キーワード:崩壊 衝撃 緊迫
  
正位置の意味
致命的な失敗や衝撃が生じたようです。これまで維持してきた関係があっという間に崩れ去るほどネガティブな衝撃です。今まで信じてきた何かや関係に大きなダメージが発生しました。あなたは警戒する必要があります。



私は性格が良くないもんで。「吊るされた男」で読むのを止めてしまう人が多いなあと思っていました。読んでくれた身内から”やるなら真剣にやれ”と怒られたのも「吊るされた男」です。

なら、このエピソードで軸を作ったらあ!と思ったかは定かではありません。

実際の所は、ここから取ってこないと話を進められない(切実)でした。それぐらい、設定があの話には既に盛り込んであったのです。無意識のうちに…一番タチの悪いヤツや。

どうやってもあれをオムニバス読み切りで終わらせられなかった…結果、生まれたのがどうしようもない悲劇なんですけれども。

ただ、「吊るされた男」以降も読んでくださった方には、読んでてよかったと思う展開になっていると思います。

読んでてよかった地獄、なんですけれども。

タロットの意味も入っています。運命の掛け違いだったりとか。主にジョージの心情を現す象徴となってしまいました。

他にも塔なので、イメージとしてラプンツェルがありまして。牢獄とか籠の中の鳥的な意味合いも含ませています。ようやく全員集合したという意味合いも入ってますね。塔なので。

第二章をかけてじっくりとキングの葛藤について書いてきました。罪悪感、自己犠牲、愛情…etc

作品を読んで、評価や感想を付けていただけたら嬉しく思います。読者の方の応援が本当に励みになっています。

それでは「塔の住人たち」をお楽しみください。

※note記事の転載です
https://note.com/amaterasraiwa_99/n/n34b5fccdb8f3

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