お疲れ様ですー、こんばんわ。雌蛸です。
賞の応募関係でバタバタしておりました。さて、第二章:キングの葛藤も折り返しに入りました。
最初に言っておきます。
今回のエピソード、登場人物が多い💦
【あらすじ】
それぞれ思惑が複雑に絡みだす。ついに動き出した傭兵部門トロイに仕掛けられるキング。一方のジョージはクロエと共に生家に訪れていた。突きつけられる残酷な真実に彼は――
【小説リンク】
トロイの戦車-前編
https://kakuyomu.jp/works/16817139556426295611/episodes/16817330647831036173【登場人物】
・キング・トート:本作主人公。両親を殺害し、死神の身体を乗っ取った少年。取引と引き換えに様々なものを手に入れていく。兄の存在が明らかになっている。
(トロイ)
・カイン:「甘い節制」より登場。レイラと同じ、洗脳が入らないアダムの子。傭兵部門トロイの幹部。兵器である事にプライドはあるが、感情を殆ど表に出さない。ヨシュアのお気に入り。彼にキスをされてから少々様子に変化がある模様。
・レイラ:『女教皇の憂鬱』より登場。傭兵部門トロイの幹部。キングより2歳上の17歳。クロエの実姉だが、彼女が生まれる前に売られてしまったため面識はない。キングの過去を最もよく知る人物。トロイのボスと肉体関係にある。
・コマンド:傭兵部門トロイのボス。小説舞台より20年ほど前に激化した東南アジア戦争(代理戦争)の犠牲者。世界の全てを嫌悪しており、心中願望を叶えるために傭兵部門トロイのボスとなった。
(キングサイド)
・エマ:「審判の日」より登場。ヘッゲルの実娘であった。かつてのエマとしての記憶を全て失い、ただのエマとしてキング邸のメイドをしていた。キングの良き理解者。
・フランツ・デューラー:「運命の輪」より登場。ヘッゲルの実弟。身勝手で冷徹であった兄とは違い、実直な性格。キングとエマによってヘッゲルが死亡した事を知らない。
・ジョージ:「吊るされた男」エピソード主人公。かつてソビエト組織からそそのかされ、大統領暗殺を目論んでいた。姉のユカリ・モリシタを特別顧客から殺されてしまう。
・クロエ:「月の嘆き」より登場。黒い瞳が特徴的な少女。彼女が持つ瞳は『ブラックダイアモンド』と呼ばれ、イブの庭が狙っている。本人は現在、洗脳状態であった。キングを憎悪しており、取引が成立しなかったが魔術師との取引は受け入れた。
(州警察)
・ホワイト警部&ブラック警部補:『女教皇の憂鬱』より登場。州警察の刑事二人組。ユカリ・モリシタ殺害事件を担当。ハイスクール銃乱射事件時もノーマンらの確保をしている。州警察のおかしさに疑問を抱いている。
・7(セブン):「運命の輪」より登場。スネークを処刑した州警察の警察官。トロイのメンバーであり、州警察に紛れ込んでいるトロイを束ねている。ヨシュア・キンドリーの狂信的心棒者。ヨシュアのペット。
・魔術師:「魔術師の誘惑」のエピソードキーマン。人間界に存在する、死神の一人。ヨシュア・キンドリーに仕えていたが、別行動をとる事が増えている。とある目的のために動いている模様。
【キーワード】
・洗脳:今作で最も重要なキーワード。
・特別顧客:「女教皇の憂鬱-中編」でレイラの口から、その存在についての言及があった。国や組織を横断していく存在であり、特定の誰かを示す呼称ではない。現在の特別顧客はヨシュア・キンドリー。
・イブの庭:表向きはカルト教団だが、作ったのは歴代の特別顧客たち。
・アダムの子:イブの庭の信徒を指す事もあるが、人身売買される子供たちを主に指して呼称している。キングがかつていた集落の子供たちは皆、何故かいなくなってしまう子供たちとして、アダムの子となっていた。
・トロイ:イブの庭、傭兵部門
・エデン:イブの庭、人身売買部門
・ブラックダイアモンド:クロエの瞳を呼称している。プロジェクト・エデンによると乳児への挿入に成功しているが、それがクロエとの特定情報はない。
・プロジェクト・エデン:ジョージの父ノブヒコ・モリシタが長を務める研究所で行われていた人体実験の総称。多くのアダムの子が犠牲となっている。キングの母エヴァ、ジョージ、ユカリ、アンナ・キンドリー等もその対象であった。
【雌蛸から一言】
第三章を見据えたネームドが増えてまいりました。
これからの方が色々あるんだよ…
そして、ジョージが今作における最大のキーマンとなっていきます。キングと負けず劣らずの重い運命を背負わされたジョージですが。さあ、これからどうなりますか。
今回も当然、大アルカナがモチーフです。
大アルカナ『戦車』
キーワード:迅速 前進 逃げ腰
正位置の意味
状況はあなたが想像しているよりスピーディに展開します。本当にあっと言う間にあなたにとって望ましい方向に前進します。だからあなたから今行動する意味があるのです。“先へ進もう”と、はやる気持ちを抑えきれません。
これはもう読んで字のごとくと言いますか。このカードはそもそもトロイ殲滅戦を想定していました。ただ、カードの意味には逃げ腰や、もう進むしかないという意味もあるんですね。
父親の真実を知ってしまったジョージやここにきて戸惑いを覚え始めたカインにもそういった意味合いを与えてあります。魔術師もかな…
今になって気づいた事ですけれども。
キングは今回、少々影が薄かったですけれども。後編でモチーフにあるような行動を取る事になるかな、と思います。キングは偶像のDNA移植の成功例です。DNAだけで言えば三人の親を持つことになっています。
なのでその能力にも類似性があります。でも同じではないです。最初に乗っ取った骸骨男が彼の素体となっています。骸骨男はポンコツ中のポンコツでこれと言った能力ないので…
Twitterでも少し触れたんですけど、視点人物が増えているので1エピソードの字数が増えてるんですよ。今更、前後編という枝にしなければ良かったかも…と思ってみたり。
それではお時間のある時、お暇な時にでもお手に取っていただければ幸いです。
※note転載記事です
https://note.com/amaterasraiwa_99/n/n1a4670e5f137