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『“The life is beautiful” to you』のあとがきのようなもの

どうも。海です。

タイトルの通り、『“The life is beautiful” to you』のあとがきのようなものを書こうかなと思います。

最初にお伝えしておきますと、この作品を公開するかはとても迷いました。
とても暗く、苦しく、自分の中の怒りにまかせて書き上げた作品は、ある意味では救いのない物語になりました。

自分が醜くて憎くて殺してしましそうなほど苦しい。
そんな叫びを込めました。
楽しんでいただけた方は少ないとは思いますが、いかがでしたでしょうか。

この作品、実は3回タイトルが変わっておりまして、最初のタイトルは『空っぽな気持ちを灰で埋めるの』というタイトルでした。
そこから色々あって『Bad goodbye for』というタイトルに変更し、今回カクヨムで公開するに当たり『“The life is beautiful” to you』となりました。

『Bad goodbye for』というタイトルにした理由はある場所から離れるときに、さよならの意味に憎しみを込めた結果そうなったのですが、今思い返してみるとなんでそんなことしたんだって気持ちになります。

ちなみに、この作品ですが、『juvenile in midnight』の続編である『そして次の駅へ』と同時進行で書いていました。情緒がバグってたとしか言えない。

ちなみに『空っぽな気持ちを灰で埋めるの』にした理由はLeftというバンドの「二つの嘘」からヒントを得て書いていたこともあり、このタイトルにしました。『そして次の駅へ』も同じバンドの楽曲から取ったのですが、『そして次の駅へ』については楽曲タイトルまんまですね。
「二つの嘘」も「そして次の駅へ」もどちらもめちゃくちゃ良い曲なので、もしよろしければ聴いてみてください。

閑話休題。

さて、改めて『“The life is beautiful” to you』の話に戻りましょう。先程お伝えしたとおり、この作品は『そして次の駅へ』と同時に書き上げました。なんでそんなことしたかと言いますと、自分の中では『juvenile in midnight』と本作は対になるように書いていたからなんですね。

『juvenile in midnight』では未来の明るさを、『“The life is beautiful” to you』では未来の苦しみを。そんな考えでひたすら文字を打ち続けました。

『“The life is beautiful” to you』はこんな暗い作品誰が読むんだよと書き上がったときに、思いました。実際周りの評価も否定的なものが多かったです。
そんな中で、一人の友人と先輩の数人だけは「こんな物語でしか救われない人はいる。明るい作品だけが全てじゃないと」声をかけてくれたことを、自分は一生忘れないと思います。
この作品を公開するかギリギリまで迷いましたが、掲載に至った一番大きな理由はそこになります。

なんなら、これから先も自分は明日を掴み取るための物語を書き続ける予定ではいます。でも、掴み取れなかった側の物語を書くこともあると思います。それはそちら側でしか笑うことができない人がいるからだと、自分は考えているからです。
何回だって言います。自分は他の誰かじゃなくて「アナタ」に届けたいんです。
だから、もしこの作品に限って言えば、「アナタ」に届かなかったのだとしたら、きっと届かない方が良いのだとも思います。

さて、長くなってしまったので、最後にタイトルの『“The life is beautiful” to you』についてお話して終わります。
上述しましたとおり、この作品は3回タイトルが変わっています。
『Bad goodbye for』にしなかった理由は、別に誰に悪いさよならを言うんだと思ったこと。それから、どうせなら自分がつけたかったものにしようと考えたからです。

『“The life is beautiful” to you』というタイトルは、大好きなロックバンドSiMの「Life is Beautiful」という楽曲の最後の一文から勝手にお借りしています。
意味は『「人生は素晴らしい!」お前にとっては、な。』となり、個人的にはこの作品にぴったりだと思っています。
以前『選ばれなかった人』のあとがきのようなものの中で、人生は美しいと誰かは言いましたが、自分はそうは思いません。と書きました。それはこの楽曲を聴いてからより強くなりました。

人生は美しいと誰かは言います。でも、自分はそんな風には今も思えません。
ある人にとって人生はとても美しいのだと思います。
ただ、自分には当てはまらない、それだけのお話です。
自分と同じような人の心が、この作品を通して少しでも軽くなると幸いです。

さて、長くなったので、これで終わります。
最後に、作品を書くということは、良くも悪くも、読者を傷つける覚悟が必要となってくるのだと考えています。
自分はきっとこれからもそんな考えとともに執筆をしていきますが、それでも「アナタ」に届くようにといった考え方だけは、大切にしながら進んでいきたいナァと思います。
これからもどうぞよしなに。

あぁ、そうだ。もし良ければこの楽曲を聴きながら、可能であるならば和訳と照らし合わせながら読んでみてください。楽曲URLは下記に。

楽曲URL:https://www.youtube.com/watch?v=-zHmXh5ARuQ

『“The life is beautiful” to you』をもう読んでくれた「アナタ」も、これから読んでくださる「アナタ」も。
この作品を愛してくれるのなら、作者の私はもちろん、綾香も、小夜子も、この世界で少しは呼吸ができるようになります。

これからもどうぞよろしく。

作品URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093074825368374

第一話URL:https://kakuyomu.jp/works/16818093074825368374/episodes/16818093074825415075

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