たぶん私が書いたんだと思います。
認めたくはありませんが薄っすら記憶があるので思い出しながら経緯を書いておくことにしました。
先週末は仕事も早く終わり、久々に友人達を家に招待して雑談をしながら過ごしました。
私が小説投稿サイトで新たな趣味として物語を書き始めたのだと言うと、友人達は少し興味を持ったのか最近のWEB小説原作のコミックやアニメに関する話題で盛り上がり、翌日は休日ということもあってかなり遅くまで粘りました。
そして翌日のXデー、つまり週末。
昨夜は遅かったので休日のその日、全館掃除のついでに片付けもしてしまおうとそのままにしていた宴の後を見やって失敗したなと少し反省。
私は普段それほどお酒を飲まないこともあり、友人の買ってきた開けてない缶ビールの6缶パックと冷蔵庫の4缶をどう処分したものかと悩みつつも、とりあえず掃除を始めました。
ふと、たまには飲んでみるのもいいかも知れないと思って自分で処理することにしたのです。
慣れないお酒を飲んだ状態で調理をするのは危ない気がしたので先に夕飯までの支度を済ませ、適当につまめる物を用意し、後顧の憂いを断ち、いざ呑まん。
普段やらないことなのでペースはちびちび。
その日は一日、読書と執筆で過ごすつもりだったので酔っぱらいっても平気だろうと最初はいい気分で読みながら。
次第に慣れてきてツマミと交互に。
昨夜話した友人との会話を思い出しながら一人飲みを続ける。
午後になり執筆タイム。
その頃の私はもう完全に出来上がっていたのだと思います。
友人とのWEB小説への認識の違いについて茹だった頭でぐるぐると思考して(中略)至った考えとは、私自らの手でテンプレ作品を一度書いてみようという結論でした。
意味が分かりませんよね?
私にもよく分かりません。
何か、オリジナル作品の面白さや素晴らしさを語ったのに対して、友人からはテンプレの良さについて語られた気がします。
テンプレ作品にはライブ感があって常に変幻自在、アドリブも絡め始めることで無手になった素の感性が出てくる所が面白いんだとか何とか。
まあ細かい事はあまり覚えていないので言われたことの印象しか残っていなかったのですが。
その時はそういう物かと納得してました。
結果として、やはり『良さ』を理解するには自分が手掛けるのが一番だろうと思った次第で。
たぶんそんな感じの結論でした。
ざっくりでいいんですよ、細かい部分はアルコールが入った時の私に聞くしかありませんし。
何はともあれ、私はテンプレ作品を書くことにしました。
メイン作品の第二章そっちのけです。
しかも妙な縛りを設けた上で。
その縛りとは、
ライブ感=プロット廃棄
テンプレ多用=他の設定はアドリブ
といったもので、要するに何も考えずに何も用意せずに何も無い状態から『書く』という荒業。
作品のテーマも、メッセージ性も、当然ながら深い考えも全くありません。
書きながら、その場で思いついた物だけをひたすら書き殴るのですから。
普段の自分とは真逆のスタイルで、書いたこともないジャンルへと挑戦しました。
知能指数はシラフの1/3くらいだったと思います。
こうして書き上げたのが【けいダン】〜携帯迷宮攻略録〜です。
おそらくジャンルはローファンタジーでしょう。
驚くほどのスピード執筆でした。
複雑な思考は出来なかったので新しい知識が必要ない、ライトな量産型現代ファンタジーになったのだと分析します。
作品の雰囲気は陽気でパッパラパーでちょっとしょっぱい感じになりました。
読み返してみると、ローファンタジー作品を頑張って書いてる作者様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
そんな作品です。
自分で自分が信じられなくなり、もはや面白いのかどうかも判りません。
心を無にする。
それだけ聞くとさも達人の極意の様に聴こえるかも知れませんが、実態はただのパッパラパーです。
お酒の力を借りれば無の極致に辿り着けるなら、世の中の大半の大人は達人になれます。
真理の扉もパカパカ開くでしょう。
とまあ御託を並べていますが、出来上がった作品は友人の目にも見えるように掲載することにしました。
私のせいではない。
全部お酒が悪いんです。
『飲んだら乗るな』という格言がありますが、まさかおかしな方向に筆が乗るとは…。
碌に飲まない酒を置いていった友人には責任を取って読んで頂こうと思いました。
感想欄は開けておきますが、意図した作品でない上に書いていた時のテンションや思考に再現性が無いので質問をされても返信はできかねます。
どうしてもという方はツッコミ欄と割り切ってご利用ください。
以上、全てシラフになった私の言い訳ですね。
大変失礼いたしました;