タイトルのドイツ語78話~おまけ

「革命の焔」各話タイトルのドイツ語と小ネタを解説するお節介な回、最終回です。
78話からエピローグまでのネタバレを含むのでご注意ください。



78. Rückkehr zum Hafen
リュックケーア・ツム・ハーフェン、帰港

79. Belohnung
ベローヌング、報い、報酬

80. eiserner Vogel
アイゼルナー・フォーゲル、鉄の鳥
カリーム・ビラールのプライベートジェットとユーロファイターの比喩。
ちなみに「イシスが使い捨てにしたユーロファイター」とは14話でヒルデガルトたちを襲った遠隔操作されたユーロファイターです。

Epilog
エピローク
ドイツ語なのでスペルミスじゃないです。


der Brand der Revolution
ブラント・デア・レヴォルツィオン、革命の焔
ドイツ語表記もっとカッコいいのあるかも。

Vögelein Reich
フェーゲライン・ライヒ、フェーゲライン帝国
ドイツ語の呼称。国内ではもう少し違う語を使ってるかも

die vierte Armee
フィアテ・アルメー、第4軍

Atlantis
アトランティス、古代ギリシア語から。
言葉自体はアトラスの娘って意味だそうですが、アルケーのアトランティスのアバターは「オリハルコンの肌を持つ未来を憂う美少年」をコンセプトにしてあるとか。

Hildegard Ritter
ヒルデガルト・リッター
古いゲルマン語の名前で戦いと守りの意味。今どきこんなけったいな名のドイツ人はいません。
騎士を意味するリッターは姓ではなく養父である皇帝の称号「森の騎士」から。

Hermann Stahl
ヘルマン・シュタール
これもゲルマンの古典的な名前。戦士の意。
姓は一般名詞で鉄や鉄鋼の意。構想中はもっとドイツ語っぽい音がいっぱい入った長い姓でしたが、簡単にしたいなと思って。
特に深い意味はないです。祖先が鍛冶屋とか鉄に関係していたとかそんなんじゃないでしょうか。

Heinrich Stahl
ハインリヒ・シュタール
これも古典的な名前。家の主人の意。構想が古いキャラクターほど流行り廃りのネーミングなのがバレる。

Konstanz Wölf
コンスタンツ・ヴェルフ
名はラテン語由来で永遠・不変、姓は狼Wolfの複数形Wölfeから語尾の母音が脱落した形。群狼のコンスタンツ。
フェーゲラインの獣人・人間は自分のルーツをもじった姓を自分で名乗っていることが多い。

Tomoka Kotohata
琴畑智華
ドイツ人には絶対発音できない母音だらけの名前。トムとかトミーとか呼ばれている。
彼女には作者の趣味で岩手県出身という設定があって、遠野物語に出てくる琴畑川から姓を取っています。
母はそのまんま遠野智子。

Alicia Müller
アリシア・ミュラー
アリス系の名前って多分流行り廃りなんですが。
ミュラーは石を投げたら当たるくらいの確率でドイツにいる姓です。粉挽き屋の意。

Isis
イシス
古代ギリシアにおける神名。
古代エジプト語ではアセト、イセトなど。

Caduceus
カドケウス、カドゥケウス
古代ギリシア神話において伝令や錬金術、商売などの神ヘルメスが持っている杖。別名ケリュケイオン。
2匹の蛇が巻き付いていて羽根の生えている杖。

Kater, Kommando für Anti-Terrorismus
カーター
対テロ専門特殊部隊の愛称。
一般名詞のカーターはオス猫や二日酔いを意味するのでよく揶揄されている。
世界大戦中に膨張したKSKは戦後の定員削減を受け、Katerはその際に配置転換命令を受けた評価の低い兵士や心身の負傷兵の流れ着く先になっているとか。


最終回なので人名や組織名を加えてみました。
他にも何か元ネタや表記が気になるものがありましたらお気軽にどうぞ。

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