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〈芸都〉シリーズの頻出用語解説コーナー

 こんにちは! みなさんお元気でしょうか。
 ぼくは最近、ワンドロの小説版的なやつ——ワンライ企画に参加して色々と短編を書きまくっています。

 さて、そんな短編の中でも何作かは同一世界観を舞台にしています。毎回オリジナル用語の説明文は入れていますが、折角なのでここで用語集的なノリで解説文を置いておこうと思います。

 後、この世界観での小説を今度のコンテスト「編集者からの4つの挑戦状」の「師弟」で書こうと思います。
 それを踏まえての忘備録も兼ねております。

以下、頻出用語解説。

ネタ出し「師弟もの」

 とにかくネタ出しをしまくる。五十音順に並んでいない用語集とでも思っていただければ幸いです。


〇世界観

 触れたものをバグらせる〈不明物質〉が世界中から湧き出した世界。
 発生時期は西暦二〇〇〇年ごろ。その時点から分岐した並行世界……のようにも見えるが実際は違う。首都の名前とか都道府県の名前とかとにかく色々違う。
 「首都が〈東京〉の世界」とはもっと以前の時点で分岐している。


〇不明物質

 触れたものをバグらせる謎の物質。外見は観測不能。見て形状を理解できないためである。触れると領域外の知識やらなんやらが流れ込んでくる。これで存在が侵蝕されてバグる。
 少量触れた程度であればその部位がバグる程度で済む。この状態はノイズ化と呼称されている。
 多量の場合は侵蝕されてバグり、生物であろうがただの物体であろうが〈魔獣〉となる。
 

〇魔獣

 不明物質によりバグった存在。生物が魔獣化すると、理解不能な外見をした、キメラめいた生物になることが多い。
 逆に物体だと、周辺を異界へと変貌させる厄介な結界構築タイプが発生しがち。例として、駅と鉄道列車が一緒くたになって結界化した魔獣〈魔鉄道・オールドレェル〉がある。オールドレェルは、異界と化した駅に人間を誘い出し、魔獣化した鉄道列車がそれを喰らうというもの。〈魔獣ハンター〉や〈対魔警察〉によって討伐された。


〇魔獣ハンター

 魔獣を狩る人。魔獣は倒せないわけではないので、報酬目当てでハントする人がいる。
 とはいえ、魔獣の攻撃を受けるとノイズ化——下手すれば魔獣化しかねない。そういうこともあって、ハンターになるには国家試験に合格しなければならないのであった。


〇対魔警察

 魔獣関係案件の対応にあたる部署「不明物質対策課」に所属する人のこと。名前が長いので対魔警察と呼ばれがちというわけである。有事には、ハンターに対する指揮権が与えられる。


〇魔獣喰らい

 まじゅうぐらい。
 文字通り、魔獣を喰らった人のこと。喰らうと大概魔獣化するのだが、適性があると喰らった魔獣の力を行使できるようになる。普通にメチャメチャ危ないので推奨された試しなどない。
 やるかやられるかの状況で、結果的にいたしかたなく魔獣を喰らったというケースがほとんど。そもそも、魔獣を喰らう状況というのは、概ね自力で魔獣の討伐に成功したケースである。武器もなしで魔獣を倒せる時点で、それなりの適性はあったりするのだった。
 たまに闇の料理店で魔獣料理を遊び半分で食べて魔獣化する事件が発生する。「フグより危ないんだけど何でわからないかなぁ」とは、とある対魔警察の弁。


〇芸都

 げいと。首都の名前。
 こちらの世界で言うところの東京都ポジション。
 不明物質出現以前から首都であったので、不明物質絡みで首都になった世界線とかそういうのではない。
 観光名所は〈芸都タワー〉。電波塔。つまり東京タワーポジション。
 魔獣絡みの怪事件が起こりがち。それは首都だからとか人口密度が高いからとかそういう事情ではないらしい。


〇芸都タワー

 芸都の観光名所。電波塔の上部にUFOめいた楕円形の展望スペースがあり、三百六十度あらゆる方向から芸都を見渡せる。
 空中にも不明物質はフワフワ漂っているはずだが、芸都タワーがノイズ化したり魔獣化したりした事件は発生していない。


〇先鋭列車

 射出装置(レールガン)によって射出される、一両編成の列車。不明物質によって陸路・海路・空路が大きく制限された世界において、射出角度や射出先を都度変更できる先鋭列車は人々の移動の要となった。
 駅がそのまま射出装置でもある。海上への駅設置にも成功したことで、人類の移動手段シェア率ナンバーワンになったというわけである。
 狭い区間でなら既存の鉄道列車も運行されていたが、オールドレェルの出現によって全て廃線となった。それ以降は先鋭列車の一強となる。

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