泗水 眞刀と申します。
わたしは幼い頃にいとこのお姉さんの影響で、漫画に興味を持ちました。
もともと内向的で、外で遊ぶよりも本を見ている方が好きなタイプでした。
しかし家庭が貧しく、自分の本など滅多に買ってはもらえませんでした。
しかしお寺である従兄弟のお姉さんの回りには、漫画の本が溢れるほどありました。
そして、お姉さんは自分でも漫画を書き始めました。
わたしも影響を受け、いつしか漫画家になるのが夢になっていました。
だけどいつの間にか、わたしは自分の才能のなさに見切りをつけ漫画家への夢は
消えて行きました。
でも文系の性格はなおらず、絵が駄目なのであれば文章をと思い、小説に対する
意欲が湧いてきました。
そんなわたしですが、生来の怠け癖と飽きっぽさでまともに小説を書いたことが
なかったのです。
(読む方は相当でした)
そうするうちに月日は流れ、自分はまだ本気を出していないだけと思いながら、
年齢を重ねて行きます。
(思うだけで、まったく作品は書いたことがなかったのです)
そんな中、始めてある程度の文章量を書いたのが「聖大陸興亡志」です。
実際の分量は「文庫本単位で7冊(1冊当たり500から600頁)」程です。
現在カクヨムにUPしているバージョンではありません。
旧作では、第一章以降話が過去へ過去へと遡ってしまい、挙げ句には隣国の話や
今作にも登場する「赫龍シャンブル」の若い頃のエピソード(未発表)など、筋
が散らかるだけ散らかってしまいました。
今回のバージョンで、修正し本来の話に戻すつもりです。
別サイトで連載していたのですが一向に多くの人には読んでもらえなくて、わた
しの矜持は木っ端微塵に砕けてしまいました。
そこで考えたのが、色々なタイプの物語を投稿して読者の数を増やそうという
単純な作戦です。
そんな中の作品のひとつが「鈴! 十七歳の夏」です。
この頃は驚異的な速度で、複数の物語を次々と考え出しました。
いま考えても、まともじゃない状態でした。
しかし、その努力もむなしく読者の総数は低迷のままでした。
そこで悟りました、わたしはもう古いのだと。
感覚も文章も表現も、すべてが古いのだと。
度重なった家族の不幸を切っ掛けに、しばらく創作意欲が皆無となりました。
それがついひと月程前に復活して、「聖大陸興亡志」のrebootをはじめ
て見ました。
読んでいただけたら幸いです。
異常な時期に途中まで書いた物語を、再録UPしてみますので参考までに読ん
で下さい。
一番評判の良いものから、続編を書きたいと思います。
(「鈴! 十七歳の夏」もその中の一作です)