まず初めに、恐らく「シドの国」は他の物語と大きく毛色が違うと思います。
いつまで経っても世界観の説明がなかったり……主人公達の目的が分からなかったり……
それはなぜかと言うと、そもそも「ラルバ」も「ラデック」も主人公ではないからです。
少し語弊のある言い方にはなりましたが、正確には「全員主人公」がシドの国の魅力だと思います。
その世界に何も知らないまま降り立った二人。
皆様には「ラルバ」と「ラデック」の後ろに立って、共にこの世界を学び、共に関わってくる人たちに寄り添い、共に旅をしていただけたらと思います。
なので基本的には、「ラルバ」と「ラデック」の知り得ないところは、皆様にもわからないよう描写を書いております。
この世界のことを何も知らない二人と同様、皆様も理解できない世界を旅していただき、二人と共に学び、この世界に寄り添っていただけたらと思います。