銃を構えてるのは髪を上げたオタク君。実は彼は光学スコープなしで一キロ先の的を射抜くとんでもないスナイパーです。(瞳術を使わず、生まれ持った眼力のみ)
さて、時々我が作品で登場する銃について。
大きく分けて三つ存在し、
・従来の通常火器
・妖力銃
・浄祓銃
通常火器は言わずもがな、ベレッタとかM4ライフルとか、ああいうのです。一般的な銃火器で、これは妖怪、退魔師、魍魎など、妖力を常に発している生物には効き目が弱く、特に瘴気で身を覆う魍魎は図表では五等級ならバットやらで倒せるとありますが、実際に兵器を運用するとすれば間違いなく一個小隊が十字砲火でやっとです。
妖力銃は、妖力を弾丸に変換するモジュールをマガジンに組み込んだ銃で、弾丸が妖力なので妖怪、退魔師、魍魎にも一定の効果を見込めます。ただし、外付けバッテリー的な妖力や使用者の妖力が尽きればそれっきりガス欠、さらにいえば、出力自体はよくて三等級相当なので、普通に退魔師が戦った方が早いです。あくまで、局員などの非戦闘員の非常用自衛火器、防衛装置ですね。
次に本題、浄祓銃。
これは銃が非常に頑丈な作りで、弾丸も物理弾。弾頭に対瘴気浄化祓葬式を組み込んだ結晶を使っていて、それを限界まで増やした装薬で撃ち出します。つまり、とんでもない反動と引き換えに初速と威力を跳ね上げたマグナム銃ですね。
ちなみに魍魎は亜音速程度の弾丸ならかわせます。音速弾ですら、銃口を見切る動作をします。そのため、弾丸を「とにかく速くして叩きつける」という単純な発想で突っ込んだ銃火器です。
ただし浄祓銃はコストがかかるために、配備率は浄祓銃三割、妖力銃七割と言った感じです。弾丸自体も、通常弾の三倍から五倍します。
常闇之神社では氏子の全員が妖術を使えるわけではないので、砦にはこうした銃火器が設置されてます。