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松田優作の『探偵物語』が大好き

 タイトル通り大好きです。年配の方なら大好きな人も多いでしょう。このドラマと並んで堺正章・夏目雅子主演の『西遊記』も大好きです。

 今書いている『藤堂海来探偵社』のベースは間違いなくあの『探偵物語』です。人情味溢れ、ストイックでもあり、おっちょこちょいで、コミカルだけど、ハードボイルドであるという絶妙なバランスでした。松田優作演じる私立探偵、工藤俊作はもちろん最大の魅力的キャラでしたが、その他サブキャラや一話しか登場しないキャラクターも全員が全員、個性あふれるキャラクターばかりで、あんな風になにか話でも作れたらいいのになぁというのは、もう長年の夢だったのかもしれません。

 ストーリーも良く出来ていました。当然、荒唐無稽感もありましたけど、人間がよく書けていたんですよね。一番好きだったサブキャラは倍賞美津子が演じた相木マサ子ちゃん。おっぱいキャラとして色気たっぷりの扱い方をされていましたが、実は相木マサ子ちゃんは、私の小説では漆原麟太郎のモデルになっています。男と女が変わっているし、ぜんぜん違うと思うわれるかもしれませんが、文句言いながら海来に協力しあうという関係は、工藤とマサ子ちゃんの関係を真似たのです。

 だから、第十二話で海来たちがベッド下に隠れるのです。あれは探偵物語にあったシーン(相木マサ子弁護士事務所に工藤俊作が忍び込むシーン)がヒントなのです。リスペクトと言えるかな? 笑

 というわけで、今回の小説には様々な私が今まで見てきた作品のエッセンスが色々詰め込まれています。完成後の暁には、それらの参考にした作品についてあとがきにでも書けたらなぁと思っています。

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