三年ほど前に、初めてまともに書いた小説が、まぐれで書籍化され「もしかして物書きの才能があるのかな?」などとどえらい勘違いをし、何本か新連載のスタートを試みるも、全て数話でボツ。
あれは結局ずっと前にたまたま暇潰しに書いていたものを、解体してちょっと体裁よくしただけのものに過ぎず、本気で書こうと思ったものではなかったのだと思います。
それを反省したというわけでもないのですが、たまたまTwitterで色々と興味を持った事柄について、Tweetをしたり閲覧していたら、そのうちに「これは」と思う分野に足を踏み入れていて、気がついたらその分野の話ばかり気になるようになっていました。
で、ならば、と思って、気まぐれにあるところに一話だけ書いてみたのです。私のいつものやり方、プロットどころかあらすじすらない状態で。
すると、これはもしかしたら化ける可能性があるのかもしれない、今は先が見えないのでその可能性だけだけれど、これは書かないともったいないという思いがふつふつと湧いてきました。
藤堂海来探偵社――。
海来は実はこれこそ、私の今の分身です。彼女は、小説には今の所明確にはそうと書く気はないけど、ネットでよく話題になるフェミニストです。そしてそのフェミニストが唾棄するであろうもうひとりの主役ナンパ師。
面白そうだと思いませんか? 中断、あるいは最悪、完成しないかもしれないけれど、多分、初めて本気で書く気になった小説です。
頑張ります!