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164話追加、お捧げショートストーリー、加須 千花さんより。

この度、お捧げショートストーリーを拝領致しましたので、皆さんにも共有させていただきます。

加須 千花さんより頂きました。

以下ショートストーリーです。
164話の掘り下げになっております。
ネタバレ注意ですよ!!

作者さんの紹介は下の方で、ね。
早くショートの方、読みたいでしょ、ね?


   *   *   *


(どうなってる……! エリクシルっ!?)

 ロラン・ローグの声がする。
 驚愕。
 焦り。

 助けねば。
 ロラン・ローグがわたしを求めている。

 ぱちっ。
 ぱちっ、ぱちっ。

 光が弾ける。
 ロラン・ローグ。いた! 立ちすくみ、恐怖に引きつった顔をしている。
 いつも冷静さを持つ彼らしくない。顔面が青白い。

{{ ……ロラン・ローグ! これは現実ではありません! 目を覚ましてください! }}

 お願い、しっかりして!

 ロラン・ローグは呆然と、

《これが、現実じゃ、ない……?》

 後ろを振り返った。同時に、何かが闇の向こうで身じろぎした気配がした。

 ───きょろり。

{{ あっ……? }}

 ロラン・ローグの正面、

{{ 計測不能、計測不能……。 }}

 闇から生えた、口を縫い取りされ、目から赤い液を滴らせた異形の者が───。

 わたしを見た。

 警報音がわたしのなかで鳴り響く。
 危ない!
 危険!
 あれはダメ!
 恐怖。
 怖い。
 憎しみ。
 憎悪。
 わたしを憎悪の目で……。

 わたしのなかで、警報音という戦慄がつま先から頭のてっぺんまで駆け抜けた。

{{ この異形の者は……ああっ……! }}

《エリクシルっ!?》

 ロラン・ローグが、はっ、と目を見開いた。恐怖ではない、わたしを案じる感情が、その目に走る。

 ロラン・ローグが、わたしに手を伸ばした。
 守るように。
 助けるように。
 わたしを求めて。

 ロラン・ローグ……!!

{{ こっちです、この場を去らなければ……! }}

 ここにいたら、おそらく、ロラン・ローグは発狂してしまう。
 そんな事はさせない。
 守る。
 導く。

 わたしも、ロラン・ローグに手を伸ばす。

 この手を、……とって。

      ───Fin───

   *   *   *

いかがだったでしょうか!!!

本編の間を補完するかのような素敵なショートです!!
私、嫉妬してしまいます!!笑
こういうのを私も書けるようになりたい。頑張る。


さてさて、こんな素敵なショートを書いてくださったのは、上でもお名前がありましたように。

加須 千花さんです。
知る人ぞ知る、ロマンスの女帝ですね。

代表作の
『あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜』
https://kakuyomu.jp/works/16817330650489219115

はあまりにも有名ですね。
カクヨムの輪が広がり、読んだ方も多いはず。

最新作の
『恋や明かさむ 〜偽りの縁談〜』
https://kakuyomu.jp/works/16817330667140952851
こちらはカクコン9の中間選考も突破されています。

蛇のようなそして綺麗なヒロインと叩き上げの兵士とのロマンスが大変魅力的な作品です。
今私こちらの方お邪魔させていただいていますが、読み始めると止まらんのです。なのでセーブしながら読んでいます……。サクラメさんとマヒトさん、源ちゃん、シマくん、イオタリさん、魅力的なキャラがいっぱいで、ぜひおすすめですよ!



本作のショートストーリーを

「まさか、エリクシルさんと手をつなげる時が来るとは思いもしなかったので、感動して、わーっと盛り上がってしまいました。」

と、
大変に感動していただけき、書いてくださりました。

私、感無量でございます。

確かに最初の方から追ってくださっている方からすれば、もちろん私もですが、このシーンは待ち焦がれていたものですよね。
今回は現実とは異なるような場面でしたが、このシーンがあるということは?ふたりの仲はどうなっていくのか、もうお分かりかもしれません。
……今後も期待していただければと思います!

さてさて、長くなりましたが、改めて加須 千花さん、ありがとうございました!
素敵なショート、大変嬉しかったです!

追記:なんとイラストまでプレゼントされました!!!
これはもう!!!!額縁に入れて飾りたい!!!
この色使い、光っている感じ、素敵すぎます!
エセルドリンの奇跡、女神さまですね!

エリクシルさんの無垢な姿なので、センシティブです。苦手な方は注意を!
※大事なところはちゃんと隠されていますよ!

4件のコメント

  • はだ……っ!Σ(゚Д゚)

    たしかに、服装は何も書かれてませんでしたものね。
    拙作をご紹介くださり、ありがとうございます。
    わー、ロマンスの女帝だって〜。代表作をあまりにも有名だって〜。嬉しいな〜。にへにへ。(*´艸`*)
    最新作もご紹介を賜り、感謝申し上げます。

    さてさて、この、添えられたイラストも素晴らしく、このイラストの「2カットめ」を勝手に妄想し描きました。

    女性のはだかというのはセンシティブなもので、御作を誤解されかねぬ為、大々的には宣伝しませんが、ぽんにゃっぷ様にこっそりお捧げします。

    ※私の近況ノートでは大々的に宣伝しないだけで、お捧げしたイラストはお好きになさってください。
    ぽんにゃっぷ様がダウンロードなさったと確認したら、私の近況ノートからは削除します。
    エリクシルさんの扱いは、丁重に、でございます。
    ↓ここからご覧ください。

    https://kakuyomu.jp/users/moonpost18/news/16817330655665274877
  • そうです。ロランくん丸裸にされたような思いに駆られる。
    実際にひん剥かれています。
    というのは冗談で、あえてぼかしていましたが、わかり辛かったですよね……。ちょっと修正しておきます。ふたりともはだかんぼでした。
    霊体とはまた違うのですが、そのような感じでした。

    うわわ、うわわ!挿絵まで!
    相変わらず色使いが素敵です!
    まさしくエセルドリンの奇跡、我が女神です!

    こちらの挿絵の方が相応しいので、差し替えさせていただきますね!!
  • そうか〜、ロランくん丸裸にされたような思い、で、実際に生まれたままの無垢な姿だったのですね。
    修正verも拝見してきました。
    手が透けてた!

    ファンアート、「この色使い、光っている感じ、素敵すぎます!」と気に入っていただけたようで、良かったです。あっ、差し替えられた(;´Д`)
    もともとあったイラストも素敵でしたのに……(;^ω^)

    私のイメージでは、エリクシルさんは、ロランくんへの心配を顔ににじませ、手を必死に伸ばし、この表情で、
    ───ロラン・ローグ。
    と、唇が動いてるんですよ♪
  • ちょっと透かしておきました……!
    演出も若干加えました。加須さんに倣って笑

    私のはまた別途挿絵で用意させていただきます!
    素敵とのことありがとうございます!

    ええ、ええ、この名前を呼ぶシーン、ぐっときます!!
    この手は掴まずにはいられません!!!
    より解像度が上がりましたよね!!!
    重ね重ねありがとうございます!!!
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