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【8月分募集中】日本語相談箱

*下記注意点をご確認の上、ご利用ください。

<「日本語相談箱」とは?>
 現在連載中の『NIHONGO-Ⅱ-』では日本語について取り上げており、その一環で言葉の疑問などを持っている読者に対し、筆者が答えるものです。

<相談の仕方>
 この近況ノートへ、言葉に関する質問・相談ごとをお寄せください。

<相談できる具体的な内容>
・日本語における疑問点について。
・執筆活動をなさっている方で、「こういう表現はどうですか?」という意見を求めるものも可。

<回答の仕方>
・『NIHONGO-Ⅱ-』の本文中で回答します。(下記URLです)
 https://kakuyomu.jp/works/16816927862872059853
・上記の理由から、いただいた「相談」は他の読者の方にも分かるように、全文添付(引用)いたします。

<注意点>
・この企画について質問等がある場合も、こちらの近況ノートにお書きください。その際は、企画についての質問であることを明記していただけると幸いです。

・筆者が相談者の近況ノート等に訪問し、連絡や質問の回答をすることはございません。

・いただいた相談内容を『NIHONGO』本文中で回答しても、筆者は相談者にそのことを通知することはありません。お手数ですが、ご自身で確認をお願いいたします。相談箱の連絡等は当近況ノートのみで完結することといたします。

・相談をいただいたのちに、この企画に改善点があると筆者が考えた場合、これらの項目を変更する場合があります。

<ご了承いただきたいこと>
・相談をいただいても筆者が回答出来ないもの・しないものもあります。その際は当近況ノートにコメントとして「回答できない」旨を投稿しますが、回答できない理由は記載いたしません。また、相談者の方の近況ノートなどにお断りの連絡を入れることはございません。前述いたしましたが、相談箱の連絡は当近況ノートのみで完結することといたします。

・また回答したとしても、完全な回答ができるとは限りません。

・質問の回答順は、回答の準備が出来たものからです。質問された順番ではございません。

・回答に時間がかかる場合があります(1つの質問につき2週間程度を目安にしています)。気長にお待ちいただける内容をご投稿下さい。

・誹謗中傷はご遠慮ください。万が一あった場合、この「相談箱」は速やかに閉鎖します。

4件のコメント

  •  こちらの近況ノートの主旨と違うかも知れませんがネタ提供と言いますか、辞書について青空文庫に興味深いテーマの内容がありましたので情報を共有できればと思いコメントさせて頂きます。

     内容は民俗学者で著名な折口信夫氏の「辞書」という著作です。(以下のURL記載の著書は全て著作権切れです)

    https://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/13209_14222.html

     結構わかりずらいので要約すると

    ・辞書の作成行程では(日本最古の辞書)『倭名類聚鈔』を思い出すが、この書が突然出来た訳では無く、漢字を集めた辞書のほかに、日本語を集めたものができていたと思われる。

    ・『倭名類聚鈔 20巻. [1]』(国立国会図書館デジタルコレクション)
    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2544216

    ・日本の辞書に二つの系統がある。一つは、純然たる日本の古語を保存しようとする努力。もう一つは、漢字を日本語に移そうとする努力。この二つが日本に辞書のできる理由であり、事実この二つの方面の結果が出てきている。

    ・漢字の辞書は、書物を読むためのものというより、字の一個一個の日本的意義を知るもの、あるいは字の音を探るだけのもので、死んだ利用しかできなかった。

    ・擬古文を書く初歩の人が使う字引きとして、「雅言俗解」「俗言雅訳」といった種類のものがあり、書物を読む場合には「雅言俗解」を使い、擬古文を作るときには、いまの語から古い語を引いてくる必要があったので「俗言雅訳」を引く。
    (具体的に明治期の著書では以下のものが有りました)
    ・『国語辞林 : 雅俗対訳』(国立国会図書館デジタルコレクション)
    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/862843

    ・国語を研究する者の一つの探りは、固定して残っている和訓から、古い語を知ることである。字と結びついて古い語が遺っている。それによって、いまなくなっている語を知るという便利がある。

    ・ただいまのところ、ほんとうの意味の辞書がない。できれば歴史的排列をしたものが必要である。でないと、いちいちの言語の位置が決まらない。いつでも、江戸時代の語も室町時代のも、奈良朝の語も、同じに扱っている。江戸時代の語の説明に奈良朝の語をもってきて釈いている。言語の時代錯倒が行なわれている。そのためには歴史的に記述した態度が必要だ。が、そういうものが一つもない。

    ・辞書には、もう一つある。記録されない言語、偶然の原因によって記録されたにすぎぬもの、多くは記録されないもの、すなわち、方言である。

    ・方言、標準語の区別は常識的なもので、学問的な整理はできない。勢力の問題だ。押しの強い人が行なっていれば、行なわれてくる。勢力のある人の使う語、あるいは、ある地方の言語が標準語として出てくる。また、ある職業に限ってはこの語というふうに、勢力の問題である。標準語という固定したものはない。

    ・辞書では方言を、歴史的、空間的に、特殊な待遇なしに並べていかねばならない。何のために記述したのかと、いちいち論証することができぬから、結論だけを書かねばならぬ。だから、辞書の編纂はむつかしい。日本の辞書は、いつまでたっても、糊と鋏との仕事ばかりだ。

     全然要約にならず申し訳ございません。(滝)
     折口氏は当時の辞書に不満を抱きながらも、同時に辞書作成の困難さを理解なさっていた様ですね。

     因みに辞書における言語の時代錯倒を批判している折口氏は自ら『万葉集辞典』を執筆し、奈良時代の地名や古語の研究に寄与なさっています。

    ・『万葉集辞典』折口信夫
    https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/958698
  •  (麗玲さんに返信したものと同じものを掲載しております)

     麗玲さん、こんにちは。
     この度は「【8月分募集中】日本語相談箱」へ辞書に関する情報提供ありがとうございます。

     この相談箱の概要にも記載しておりますが、基本的にこちらにいただいた質問やコメントにつきましては、書いて下さった方へ返信などはしておりません。
     しかし麗玲さんさんにいただいた内容に、内容の要約や参照すべき資料のURLの添付までして下さっていたので、このまま何も申し上げないのは失礼になると思い、お礼に参りました。

     私は大野晋氏の内容はよく読んでいるのですが、折口氏のものは拝読したことはなかったので、よいきっかけをいただいたなと思います。

     時間があるときに拝読いたしますね。時間がかかるかと思いますが、いつか『NIHONGO-Ⅱ-』でご紹介できればと思います。

     この度は、ありがとうございました。
  • >彩霞 様
    (同様の内容を当方の近況ノートに載せました)
     わざわざ両方の近況ノートにコメントありがとうございます。

     お気遣い下さり申し訳ございません。

     中々難しい内容ですし、まだ『NIHONGO』の方をゆっくりと読ませて頂いているところなので、お暇な時に読んで下さればと思います。

     大野晋氏といえば古代史関連なら、かつて『諸君』(懐かしい)に御寄稿された稲荷山古墳出土鉄剣の銘文の解釈で、通説とは違う説を唱えていた事でよく紹介されていますね。

     他にも岩波文庫の『日本書紀』の「神代紀(上下)」の注解の一部や諸本・訓読文の解説も行われています。井上光貞氏を始め、錚々たる歴史学者が関わっており、どちらかといえば歴史学寄りの同書の中で、国文学者の大野晋氏が名前を連ねているのは凄いと思いました。

    *なお、こちらのコメントへ返信しなくてもいいです。
  •  麗玲さん、ありがとうございます。
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