小野山です。
自分で気付いた問題点とかの反省会やると言いつつ、すっかりと忘れ2週間くらい? 経ってしまいました。
時間が経って色々と忘れていることとかもありますが、概ね自分自身の作劇の「弱点」というか「欠点」というか……まぁその辺りのことをほじくり返していこうと思います。
んでは、以下ネタバレも含んだ、作者によるセルフ反省会となります。
■「無駄な設定多くね?」問題
無駄、多いです。特に主人公周りの設定は丸々いらんかったかなーと思います……。2話なんて、一度書き終わったのに全部書き直しましたからね……。
本題である「父親が安定した職を失って不安定な職に就く」という話に、ほぼ関係ない主人公周りの話が1~2話の半分以上を占めてるのは、流石に反省点かなと思っています。
主人公のキース君は「日本からの転生者」という設定にしてますが、これは不要な設定だったかもしれないと思っています(キース君を転生者にした理由はあるのですが、転生者じゃなくても話を成り立たせることはできたなぁと思ってます)。
良いことなのか悪いことなのか微妙なところですが、私の悪癖で思いついた設定をどんどんと深堀していってしまうというものがあります。
転生周りというか神々の世界とか『魂の総量云々』辺りも、語っていない(というか削除した)設定が色々あります。前回の近況ノートに書いた、世界観設定もほんの一部だったりします。マジで語り始めると収拾がつかないので……。
こういった思いついた設定を使わずにはいられない、というのがほんと良くないと自覚はしています……。
これさえなければ、多分本編はもっと短く終わったんじゃないかなーとも思います。
……ただ、今回に関しては「転生者設定であるべき」理由があるので、そこは仕方ないかなとも思ってます。無駄な設定語りが多い、というのが問題であって。
■会話少なすぎ問題
はい、これはもう私の「癖」です。自覚してます……が、どうにも治せない……努力はしているのですが……。
何というか、会話と地の文の接続がどうにも苦手なんですよね……というか、会話を長く続けるのが苦手というか。
「いやいや、現実で駄弁ってる時以外でそんなに会話続くか?」ってどうしても思ってしまって、必要最低限の会話で済ませちゃうんですよね。
……そして、一人称なのがある意味で災いして「語り手が自分で考え、自分で結論を出すまで一人議論を続ける」という状態になってしまっています。ある意味では語り手の頭が普通に良いというか察しが良すぎるせいなんですけどね……。
■作中登場人物が作者知識で動きすぎ問題
↑の問題の続きで、語り手の察しが良すぎるのは「語り手の知識=作者の知識」で動いているからなんですよね、きっと。これもまた私の癖です……。
語り手の考えが、そのままほぼ正解に行きついてしまっているので、他人の考えとかも全部読めちゃってるエスパーと化してしまっているなぁと思っています。これは、本作に限らずに、メイン作品の「アリスの流儀」でも延々とやらかしてしまっています……。
ただ一つ言い訳をすると、一人称で書いている都合上「語り手以外が本当はどう考えていたか」を明かすタイミングがないので、正解まで語り手が辿り着くしかないという事情も……(私は余り複数人の一人称をやらないので、三人称を挟まないと他人の考えを明かすタイミングがないのです)。
反省会は一旦以上です。
今回挙げた問題点は、本作に限らず私の作品ほぼ全てに言えることだという自覚はあります……自覚しつつ直さないのはどーなんだって思います、マジで……。
とまぁこんな反省会をやった「父さんな……以下略」ですが、タイトルになっている文言からパパっと思いついた割には起承転結を綺麗にできたなーと自画自賛している作品でもあります。
当時私がどんな思考の流れでこの話を考えたのか、思い出せる限りまた別の近況ノートに書くかもしれません。