• SF

執筆スタイル、それは――――。

ぼかぁね、妄想メモを書くのが好きなんだよ。

はじめまして、長山なななと言う者です。今回は、執筆スタイルについての話を少々(めっちゃ長くなります)していこうかなと。


初めての近況ノートなので、少しだけプライベートな自己紹介をはさみますね。飛ばしてください。
現実世界での僕のお話です。

親の金で大学生しながら小説を書いています。親には内緒の趣味です。受験勉強に絶望した僕は、現実逃避のために小説を書き始めました。
……じゃあなんで執筆を選んだのかって話ですよね。まず前提として、昔っから妄想するのが好きなガキでした。いや今もガキなんですけども。当時はその妄想を表現する手立てがない――描くのが苦手、習い事もしていなかったんです。てかそもそも、表現するっていう考えすら持ってなかったですね。
そこで、前述の通り現実逃避を始めるにあたって、消去法で文字で表現する小説という媒体を選んだんです。運良く国語は得意だったので。なので別にラノベ作家になって一山当てようとかは考えたことないです。
そうして高校3年の夏に色々書き始めたものですけれども…………というのが自己紹介。

ここからは作家としての長山なななについてです。

僕は以前、小説家になろうのほうで活動していました。山庭って名前でです。前述しましたが、別に小説家を目指しているわけでもないので公募とかは未経験です。
なろうでは、「PV増えねぇなー」とか「赤文字ってなんだよー」とかって悩んでたんですよ。やっぱりエンタメとか考えなきゃなのかなって。そのことを通して、読者の目に留まるためには、そのための工夫が必要だということを学びました。
もうひとつ得られた知見は、“自分のスタイル”についてです。


はい、長らくお待たせしました本題です。飛ばした方も、どうぞここからは目を通してくだされば幸いです。

執筆には“スタイル”があるというお話です。
……はぁ。何言ってだお前。何言ってんでしょうね。100年後の当たり前体操に入ってても不思議じゃないくらいに自明な事柄です。
言い方が悪かったです。それぞれにあった“スタイル”が存在する、というのが僕の言いたいことですよ。本気で小説家を目指しているなら、それにあった執筆スタイル。趣味で楽しみたいなら、それにあった執筆スタイル。そういうのが各々あると思うんです。
いや、まずは執筆スタイルについての定義をしろよ!ってツッコミがありそうですが、あえてしません。そんなふわふわした言葉を定義づけられるほどのオツムはないので。

さて、ここで、今あなたが採用している執筆スタイルが本当にあなたにあったものなのか、胸に手を当てて考えてみてください。

いかがでしょうか、「やっぱり俺にはこれしかない!」だとか「私、間違っていたのかしら……」とか、色々思うところがありますでしょうか? 何も感じなかった方も、悩みが膨れ上がってしまった方も、今から僕と一緒に執筆スタイルについての考察を深めていきましょう。
……え? お前みたいなどこの馬の骨とも知れないヤツに創作論を語られるのは癪だ、だって? ここはカクヨムですよ。作者の作品があるでしょうに。
では続けましょうかね。

まず、「やっぱり俺にはこれしかない!」って思った方へ。
この文に目を通されているあなたは、執筆スタイルについて思案を巡らしたことのある方で、「これしかない」と本気で思った瞬間を記憶しているのではないでしょうか。そうでないならば、一体どこからその自信が湧いてくるのかを探ってみてはいかがでしょうか。色々と新しい視点が手に入るかも知れません。
さて、この近況ノートはいわば点検みたいなものです。たとえ同じ人物であっても、その時々によって相性のいいスタイルも変わってくると思うんです。なので今一度、ご自身の目標、生活習慣など今の自分自身についてや、昔からかわらぬこだわりなど、ずっと続いている自分自身について掘り下げながら、「これしかない」という感覚を疑ってみてください。
いかがでしょう。少し自信がなくなってきましたか? それともより一層自信が湧いてきましたか? いずれにしてもいい調子だと思います。
前者の方はこの次の項目も続けて読んでいきましょう。後者の方はお疲れさまでした。これからも、ときどきでいいのでチェックをしてみてくださいね。

次に、「私、間違っていたのかしら……」と思った方、引き続きご付き合いいただいている方へ。
違和感に気付けたのは素晴らしいことだと思います。普段の僕たちは「気付く」なんて簡単に言いますけど、理屈をすっ飛ばした感性の為せる業ですから、やっぱりすごいと思います。
そうは言っても、気付いただけでは少しもったいないかもしれません。というわけで、違和感の正体を探っていくことにしましょう。あなたがなぜ「間違っていたのかしら」という感想を抱くのか、それはあなたにしか知り得ないし、あなたでも把握するのに手間取るかもしれません。僕はちょっとしたマニュアルを囁くことにします。
まずはご自身の執筆スタイルをテキストにしてみましょう。カルテがなきゃ診断だってできませんからね。その後、その文を読みながら想像してみてください、自分がどのように執筆に取り組んでいるか、執筆を行っているのか。想像と書いたものとに差があまりないようであれば次です。「言語化するのが難しいな……」という方は、物語の登場人物を動かすような小説の書き方をしてみましょう、執筆の練習だと思って。もちろんプログラムのようなシステマティックな書き方でも良し。どうです、できましたか? これ、自己分析とかにも使えそうなので慣れておいて損はないと思います、多分。
しっかし、書き出しただけで簡単にわかるような間違いじゃないんだと思います。わかったならそれに越したことはないんですが……。
じゃあどうしましょうか。こうしましょう。あなたが執筆する動機を書き出してみてください。一言でもいいし、短編小説並みに長々書いたっていいです。無駄にはなりませんから。
そして、苦労して書いた2つを見比べてみて、書く目的に見合った執筆スタイルを取っているのか評価してみてください。合っていないですか? ここまで来たら自分の力で改善できる方も現れ始めるでしょう。あまりにも複雑な問題に立ち向かっている方は一旦休みましょう。深呼吸でもいいし、コーヒー啜ったっていいです。僕はチャイ派ですが。
では再開しましょう。とりあえず僕たちは、今現在の執筆スタイルについては結構な考察を繰り広げました。なので、理想の執筆スタイルからアプローチしてみることにしましょう。今しがた書き連ねたあなたの執筆する動機を御覧ください。スタイルの話は置いておいて、その目的を達成するためにはどうすればいいでしょうか? 例えば売れる作家になりたいという目的があるならば、人目につく作品を書かなきゃいけないとか、面白い話を書かなきゃいけないとか。執筆を趣味で楽しみたいなら、読者から反応が貰いたいとか、自分の好きを詰め込まなきゃいけないとか。ここで出てきた「目標に近づくための必要事項」をあなたの執筆スタイルに組み込もうとしても、なかなかそれができないんだと思います。だからこそ今の執筆スタイルに違和感を覚えつつも、今のスタイル自体に課題を見いだせない。ご自身の性格であったりスケジュールの問題であったり、こうなる原因は様々あるでしょう。その原因を解決してもいいですが、解決できなくても自分を責めることはないです。目標を変えることもないです。「目標に近づくための必要事項」を執筆以外の方法で達成しましょう。それが僕の提案する最適解です。
人目につく作品を書かなきゃいけないなら、まずは自分の名前を広めてみてはどうでしょう。面白い話を書かなきゃいけないなら、トークスキルを磨いて普段の会話にオチをつけてみてはどうでしょう。読者から反応が貰いたいなら、SNS上などで人々と交流してみてはいかがでしょう。自分の好きを詰め込まなきゃいけないなら、自分の新しい趣味嗜好の可能性を広げてみてはいかがでしょう。
執筆スタイルの話をしているのに、余計なところまで口出しをされるなんておかしな話ですね。しかし、執筆スタイルはあなたの生活の一部のことであって、あなたの生活ありきの執筆スタイルなのです。
おそらく、多分、確証は持てませんが、ここまで未解決だった方も渋々スッキリしたところではないでしょうか。

山は超えました。僕も結構疲れちゃったのでブレークタイムを挟みましょう。いやはや、ここまでお付き合いいただいているなんて、あなたはよっぽど執筆にご執心であられる。なんつって。こういうシャレた言い回しをポンポン出せるようになりたいものですね。


では最後、執筆スタイルについて何のこだわりも無かった方へ。
ひょっとすると、執筆スタイルそのものが、あなたと相性のいいものではない可能性があります。そういうおカタイことは考えたくねえって方も多くいらっしゃるかもしれません。ホントにそうですか? 一旦立ち止まって、凝り固まった頭を融かして考えてみましょう。好きな(推測ですが)執筆活動に何のこだわりもないのですか? 影響を受けた作品に近づけたいとか、将来はチヤホヤされたいとかいう欲望もありませんか?
本当になければ、とりあえずあなたは執筆スタイルまで考えなくてもよい方です。そのうち飽きるかもしれないし、再び筆を持つことになるかもしれない。そのときに、今よりも熱中している自覚があるのなら、また覗きに来てください。
「あ、いや、やっぱこだわり持ってたわ」って方は続けます。そのこだわりについて詳しく調べましょう。最初に、なぜそんなこだわりを持つに至ったのか辿ってみてください。う~ん、自分のルーツを思い返すようでワクワクしちゃいそうです。次に、こだわりがもたらす影響を考えてみましょう。実際に影響していてもしなくても、こうなりそうだなっていう事柄が見つかれば良しです。最後に、そのこだわりを綺麗サッパリ忘れることができるか考えてみましょう。忘れられそうであれば、それは新たな可能性に満ち溢れているということ。新しいジャンルの話を味わってみてはいかがでしょうか。こだわりが捨てられそうにない方は、もうそれが執筆スタイルの核だと思います、十中八九。それを肉付ける形で、自分だけの執筆スタイルを生み出してみてください。



はい、以上です。バカほど長くなりましたね。言いたいことは全部言い切りました。お疲れさまです。これからも良き執筆ライフをお送りください。
長山でした。さようなら、さようなら、さようなら。




ここから蛇足です。
いや、いざ締めるとなると何か寂しくて。この近況ノートを書いてる理由は、締切間際の課題が全然終わってないことの現実逃避と、レポートの練習を兼ねた備忘録を作成するためです。3時間弱で書ききりましたよ4000字ちょっとを。いや疲れました。僕はこれから寝ます。おやすみなさい。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する