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✨転生AI&お菓子殿下のキャラを紹介するコーナーその3

お菓子殿下の甘い彼女~お菓子のあてにしないでください!~
https://kakuyomu.jp/works/16818093083360747051


第三回キャラ紹介のコーナーです。
今日は王クロゼルと王妃フェランテについて。

フェランテは物語開始時点で、すでに亡くなっていますね。
彼女を蘇らせたくて凶行に走ったのがクロゼル。
そして最期には「死んだ」二人です。

まずはフェランテと行きましょう。
彼女はリーベルと同じく、いえ親なのですから当たり前なのですが夕陽色の髪と瞳を持つ美しい女性でした。花を愛し、自ら中庭の手入れをしていました。
(中庭のイベントがあったのですが、すっかり忘れてましたね)
クロゼルとは政略結婚だったのですが、クロゼルの一目惚れ、それに対する真摯な対応にフェランテは心を許し、休みの時は中庭でお茶をし、寝食を共にし、常に相手のことを考えて行動していました。
使用人の教育などもしていたようです。
そんな彼女は肺炎で亡くなってしまいました。突然の出来事で気づいた時には危篤状態、その日のうちに亡くなりました。何も言い残せず、ただ苦しい姿だけを見せて亡くなったフェランテの姿に、クロゼルは狂います。

ではクロゼルです。
名君とは行かずとも辺境やインフラ整備など、きちっとしたことはやる人であり、心優しい人です。彼の周りには「彼を本気」で支えようと思う大臣たちがいました。
フェランテでは触れてませんがリーベルのことを心から愛し、何かがあれば自ら動く親バカな面もあります。王女としての教育も、少し甘いところがあったようで……。
そんな穏やかな彼を壊したのが妻フェランテの死でした。
上記で触れてるようにフェランテの死は突然であり、感情が追いつかず瞬く間に愛しいフェランテは亡くなり、クロゼルは「少し」の間だけまともでした。
それはリーベルがいたからなのですが、クロゼルの頭の中にはフェランテがいつもいました。
どうして死んでしまったのか、どうして早く気づいて医者に診せなかったのか、どうして、どうして、と自分を追い詰めていきます。
そして彼は狂いました。禁術を使い、フェランテを蘇らせようとしたのです。
リーベルを監禁したのは、彼の少ない正気のことでした。
似たような見目をしているリーベルを生け贄にしてしまうのではないか、娘に何かしてしまうのではないか、そんな思いで塔に幽閉しました。
そのあとは狂気の一筋で、自分を止めた大臣たちを殺し、使用人を殺し、近場の人間たちから殺していき、悪徳な大臣たちは奴隷を差し出したり、他は密告して捕まえたり、村々から攫ってきたり、それらを全て使い、彼はフェランテを蘇らせようとしました。
作中の通り、上手くは行かず、国民が減ったクエ国をどうにかしようとツォルフェラインに戦いを挑みます。しかし、この時点で目的が変わっており、フェランテを蘇らせるのは二の次になっていました。

そうして彼はフェランテの死体を持ち、最期の巨人を完成させることになります。
最期、なぜ二人で死に至ったか。それは別に負けてしまうとか研究が無駄になるなどの思考はなく「フェランテとあの景色を見に行こう。そうしたらフェランテは起きてくれるかも知れない」という優しい記憶を思い出したからです。
また巨人になったのはクロゼルが装置を持っていたからで、巨人になる予定はありませんでした。
それこそセリュバン曰く「想い」で成り立ってしまった悲劇です。

リーベルのことをあまり書きませんでしたが、この二人にとって最愛の娘でした。
本当はフェランテは妊娠してたとか色々と設定があったのですが、あまりにも暗くなりすぎて、恋愛枠から外れると思い省きました。
クロゼルの研究も、もっと陰鬱な表現をしたかったのですが、こちらも止めました。

結論を言えば、二人は一緒に死ねました。
クロゼルの勝ち逃げと言っていいかもしれません。
しかし、誰もクロゼルの想いを知るはずもなく、リーベルさえ分からず、ただただ闇の中に消えていった人でした。

このくらいでしょうか。
明日はクエ国自体を話したいかなあと思います。
お菓子殿下の続きを書くならクエ国のことも書くと思いますが、続かないと考えて設定をばらまきます。バーン!
では、また明日。

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