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命の水

僕の中からは命の水が吹き出している。

これはずっと、多くずっと沸き続けるように感じられる。それくらい激しいのだ。そこで、膝を抱えてそれをじっと見ている。じっと観察する。命の水は、僕の体の中を這い回り、仕事の器に入る。家事の器に入る。そして、趣味の器にそれぞれ入っていって。ほとんどの器の中身は見えない。だって果てしないほどに大きいから、どれくらい溜まったのか?そもそも溜まっているのか?

その中に幾つもの小さな器がある。その器は命の水が器を満たして、貯まらず、流れ落ちていく。私はその命の水が落ちる様を楽しむ。見えない器に、水を注ぐよりずっといい。そして、同時に虚しさを覚える。こんなものになんの意味があるのだろう。

いつか大きな隣の器から、水が少し溢れた時、僕は今のこの行為にどれだけの絶望を覚えるのだろうか…

僕は、今日僕は久しぶりに大きな器に…いつもより少しだけ水を多く注いだ。

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