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「 吸血王子と吸血事務員が土食・オブ・ザ・デッドの……」について

2025年10月1日から「新作」長編小説の投稿を開始しました。

今作は、以前ある文芸誌に“純文学”として掲載された作品をエンタメ小説に改稿したものになります。

前作の執筆時は東日本大震災の後であり、わたし自身に直接の被害はありませんでしたが、精神状態は必ずしも正常ではなかったことを覚えています。

そんな状態で書いた小説ですので、表現が過剰になったり、逆に省略し過ぎていたりで、文学作品としては、あまりできのいいものではありませんでした。

ただ、これを書いたことにより、わたしの精神状態はかなり改善したことだけは確かです。

執筆から十年以上が過ぎて、改めて前作を読んでみますと、当時よりも現在の世界のほうが小説の雰囲気に合っているような気がしました。

時代が小説に追いついた、ということでしょうか。

いいえ、時代が酷過ぎて、小説がマシに思えただけかもしれません。

だって不動産王だったトランプさんが2回も大統領やってるし、あっちでもこっちでも戦争やってるし、あっちでもこっちでも暗殺……はっきり言って世界はもう滅茶苦茶です。

そこで、あの滅茶苦茶だった小説を、まともな精神状態で、もう一度書いてみよう。

「カクヨム」という読者の目が厳しい絶好の舞台もあることですし、同じテーマ、同じキャラクターで、あくまでエンターテインメントとして書き直してみよう、と思ったわけです。



noteには、雑誌掲載時に近い形で投稿しています
https://note.com/hokaid/m/m10e68d89b300

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