小説の書き方、いまだによくわかりません。
うちの本棚には多分「小説の書き方」についての本が50冊はあるでしょう。
図書館で借りた本も合わせると100冊以上は読んでいると思います。
大塚英志さんの名著「物語の体操」に載っていたタロットカードを使ったお話作りのトレーニングも試しましたが、身についたとは思えません。
プロの作家さんにお聞きしたのは、アニメの絵コンテみたいにプロットの「ストーリーボード」を作る方法でしたが、私には難しすぎました。
それで結局、どうしているかというと、とにかく1行目を書く。
あとは、思いついて書きなぐったメモを机の上の並べて、(使えそうなもの)と(使えないもの)に分けて、(使えないもの)は捨てる。
(もしかしたら使えるかもしれないもの)は一応取っておく。
そんな原始的で泥縄式の方法とも呼べないやり方を続けています。
今作「全自動ガンダム起動セズ」は、そのメモすらありません。
これは、短編として書いた「第1回」が勝手にふくらんでできた小説です。
急に侍が出てきたので、あわてて時代小説を読んだり、江戸時代の資料を探したり、そういう意味では泥棒を捕まえてから縄をなう感じが自分でもすごかったです。
書いていて、一寸先が闇ではなく、1行先が真っ暗、何も見えず、手探りでいきなり何か始まるような感覚がありました。
結末も実際書いてみるまで、私は知りませんでした。
(お台場でフ〇テレビをぶっ壊したら面白いだろうな、くらいは思っていましたが、〇ジテレビはわざわざ壊すまでもなく、もう壊れてますね)
全17回、書き終わった今、思うことは
「やっぱり小説の書き方はわからない」
「わからなくても書けるものだ」
そんなところでしょうか。
ご清聴ありがとうございました。
