求められている形になって
相手の顔色を窺って
その環境が円滑になるように
外面をいくつも作って
誰も本当の私を知らない
それでいいと思っていた。
それが正解であるとまで思っていた。
どうして、私はここまで空っぽなんだろう。なんで満たされないんだろう。底の抜けたバケツみたいに、何を入れても満たされることはない。長年の経験から分かっていた。ただ幸せだと実感したいそれだけだった。
過去は思い出せないぐらいに最悪だった。もう過去の事だから恨みとかはない、断じて。過去の状況と今の状況を比べれば、絶対的に今は幸せだ。一回壊れたものはもう二度と元の綺麗な形には成れない。欠けたものは戻らない。