@NatsumeHiromoto

強権的な家庭で育った兄妹。暴力的な父の葬儀の後、「いつの日かきっと迎えに行く」と言い残して最愛の兄は去った。その時から帰りを待ち続ける妹。なぜ兄は去ったのか？　

腐れ縁の友人・坂本が持ってくるのは奇妙な気配を帯びたものたち。 人ならざる者との徒然なる交流の記録。満月との酒盛りに白木蓮の美女、喋る石狐と真夜中の墓場から出かける夏祭り、等々。…

近未来の荒廃した日本。 軍人の紅野は巡回中に政府の反乱分子を見つけ、殺害する。しかしそれは同時に、敬愛する上司の秘密を知ることでもあった。

150年前に告げられた世界の終焉の予言。その日を迎えた三人の高校生の静かな日常の話。 神の予言は本当にあったのか？　宗教とは何？　 でもそんなことより俺が気になるのは、先輩のこ…

親であり兄弟であり友人でもあった男を、わたしはカラスと呼んでいた。18歳の少女の仄暗い恋の話。

ひょんなことから足をすべらせ、崖にぶら下がってファイト一発中の兵士・佐藤（22）。そこに通りかかったドＳ兵士・鈴木（20）。上腕二頭筋が屈するのが先か、ドS兵士の攻略が先か...…

日当たりのよい白い部屋で問答する二人の男。それは過去のこと。二人の生活のこと。失われた関係性のこと。命のこと。

深い霧が立ちこめた石畳みの道を、ひとりの男が歩いている。通り過ぎる葬列、謎めいた言葉、同じ顔の男。 人生最後の選択の行方は。