ただ今より、「短編小説に必ず賞を贈るイベント」の、表彰式⑤を始める。さっと、すっと、そっと、受け取ってください。
人間が神を生み出したのか、神が人間を生み出したのか賞
『最後の願い』@umi_apple様
https://kakuyomu.jp/works/16816927861122298308人間と神の物語は、非常に多く存在する。
天地創造から、神々の暮らし、神に力を与えられた人間。
神の手を離れた人間、舞台裏に神がいる世界、神から切り離された世界……。
ニワトリが先か、卵が先か、という話がある。
これは、卵が先である。
魚類も両生類も爬虫類も、卵を産むから。
では、神と人間は?
人の願いが、神を生むのか? それとも、神がいるから、人は願うのか?
難しい話である。
「私が何をした? ……私が誰を殺したと言うのだ」賞
『頼むから、この王太子の座から退かせてくれ。』江戸川ばた散歩様
https://kakuyomu.jp/works/16816927861597419219アーサー王伝説に、ルキウス・ティベリウスという皇帝がいる。
ジェフリー・オブ・モンマスが、自身の書物に彼を記した。
モードレッドがアーサー王の甥として登場する物語である。
ルキウス・ティベリウスは、実在の皇帝ではない。
彼は史実の皇帝をモデルに生み出された。あるいは、あやふやの状態で書かれたのである。
この小説の主人公は、テディウスと言う。
彼が女性であったなら、「テディア」になったのだろうか。
登場人物の年齢は、我々に何を伝えてくれるので賞か
『深夜、テスト勉強をする俺の部屋に現れた女の子のお願い』新島眞琴様
https://kakuyomu.jp/works/16816927861457720552物語に数字を出すとき、結構気を遣うのは、私だけではないはず。
そこにあるだけで、数字は様々な意味を持ちます。
例えば。コロコロコミックの主人公って、11歳が多いような気がします(中田調べ)。
何故、11歳なのか。12歳じゃ、続きが描きにくいから? 10歳じゃ、幼過ぎるから?
子どもの年齢を決めるのって、結構難しい。
それはさて置き、小説の話。
「9」という数字を考えてみましょう。
9は奇数であり、3の倍数であり、数秘術的にも意味がある。
何故、彼女は9歳だったのでしょうか。そこに意味はあるのでしょうか。
きっと、あるんだと思います。
よくよく考えてみると、物語の悪役令嬢に転生して、物語を改変しようとしたら、ロジックエラーが起きちゃうんじゃない? ……とか何とか、賞
『【短編版】転生悪役令嬢の本懐』えむら様
https://kakuyomu.jp/works/16816927861392234398こういうジャンルの話、私は滅多に読みません。
なので、結構、新鮮な気持ちでした。
そして、気づいたことが一つ。
「物語の登場人物が、物語の筋書きを変えようとしたら、一体どうなってしまうのだろうか?」
……ということ。
これはいわゆる、「物語転生系」の考察……になるのでしょうか。
物語の登場人物が、作者の手を離れて、物語を改変しようとしたら。
手始めに、バタフライエフェクトの可能性。これはありえそう。
次に、ロジックエラー。作者が想定していないことが起こっているのに、物語は「完結」の状態が続く。つまり、完全なロジックエラー。これも、まぁまぁありえそう。
ここでダラダラと考察していてもアレなので、簡潔にまとめると、こういう概念を考えるのは、結構楽しいことなのでした。全然まとまらなくて、すみません。
乗れるか、乗れないか、じゃない!! 乗るか、乗らないか、だ!! 賞
『転生鉄道は語る』taiki様
https://kakuyomu.jp/works/16816700428766652617東京23区の電車は良い。
山手線なんて、3分ぐらい待っていれば、すぐに来る。
だから1本逃しても、「まぁ、次の電車に乗ればいっか」と思える。
だが、田舎の電車ともなれば、話は別だ!
1本逃したら、次に来るのは何十分、いや何時間後だ!
だから、必死に走る。閉まりかけのドアに滑り込む。下手したら、電車の方が待ってくれたりもする。
電車は「乗れるか、乗れないか」じゃない! 「乗るか、乗らないか」だ!
そう、電車はドラマなのだ!
幼馴染という関係は、どうしてこうも、様々な色を見せてくれるんで賞か……
『制服を脱いだ貴方は過去になる話』李都様
https://kakuyomu.jp/works/16816927860242132406いや、この作品は、私がああだこうだと書いてはいけませんね。
とにかく、幼馴染の話です。そうなのです。
酒の甘みが分かるのは、一体どのタイミングなんで賞
『ただ酒を飲むシーンのみを全力で書いた。』藤三 生様
https://kakuyomu.jp/works/16816700429358079427私の実家は、お酒を飲まない。
私も飲まない。酒は苦いのである。
飲みたいけれど、わざわざ買って飲んだりはしない。やっぱり苦い。苦いのだ。
酒の良さが分かるのは、一体いつになるんで賞か……。