6月になりましたね。週イチの近況ノートは続けていけたらと思います。
今回は、Web小説のタイトルとAIについて思ったことを書き留めておきます。
AIといっても今回は、タイトル診断や生成をしてくれる機能にスコープを当ててにしましょうかね。
Web小説では、内容がわかるキャッチーなタイトルで、読者の目に止めてもらうのが大事と言われています。
タイトルとサブタイトルで、長文になっているケースは多いです。
作品タイトルをスコアリングして判定してくれるサービスがあります。
AIがイケてるタイトルか判定してくれるというやつですね。
ChatGPTなどに作品タイトルを相談するというのもあるでしょう。
頼めば候補を生成してくれますから。
ところで、AIの扱いについて気をつけないといけないことがあります。
それは、どんな学習データでAIがサービスを提供しているかです。
学習データに偏りがあると、判定結果や生成物にも偏りが影響するのです。
美しい女性の写真データを学習させたAIが、美しいと判断する女性は皆、白人の女性だったそうです。
学習データが白人のものばかりだったというオチですね。
でも、御存知のとおり、他の人種でも美しい女性はたくさんいます。
※ちなみに、白雪姫に出てくるあの鏡は果たしてどうなのでしょうね。
鏡に施された学習データが気になります。
つまり、偏りのある学習を続けているAIを、ぼくらはどう扱うべきなのかという問題です。
「カクヨム」や「小説化になろう」の作品タイトルを学習したAIが、あなたの考えたタイトルを判定してくれたり、代わりに生成してくれる。
その時、どう思いますか?
良さそうなタイトルが決まって、そのタイトルで作品を公開する。
その作品タイトルを、AIが取り込む。
自分だけではないです、他の作者さんも同じようなことをやるでしょう。
その結果として、ランキングや検索にひっかかるのは、似たようなタイトルばかり。
そして、それが是正されることなく、AIの利用によって偏りが強化されていく。
そうなると、きっと長文タイトルはなくならず、もっと増えていくのでしょうね。
もう長文タイトルだらけのランキングを眺めるのが辛くなっていきそうです。
(今もかも……)
個人的にほしいのが、AIに「こんな作品が読みたい。オススメを教えて」と相談できる、ソムリエのようなサービス。
このサービスが小説投稿サイトに実装されることを期待しています。
(個人的にはもう読み飽きたテンプレ展開を外してと、AIにお願いしたいかも)
膨大な作品と読者をマッチングすることは、求められていると思うのですよね。
キーワード検索だけでは、求めるものには届かない。
小説界隈は今後も変わっていくでしょう。
作者として、上手く変化に追随できたらと思います。