• 二次創作

『「空白」の赤ずきん』後書き その2

こちらは『「空白」の赤ずきん』の後書き? です。
後書き その1の方は、何もネタバレらしきことは入っていませんので、
ネタバレNG! な方は1をお読みくださいね。

2や3はかなりネタバレあります……!


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さてさて、
今回、二次創作するにあたって一番注意したことは原作のキャラの立ち位置です。

エクスはレイナから、タオから、シェインから、どんな人物だと思われているのか……なんてこともそうです。

が、ここであえて言いたいのは、「主人公」と「主役」がいること。
主人公はエクス(プレイヤー)、主役は、『赤ずきん』なら赤ずきんちゃん。
これ、二人とも独立して立たせるの大変(笑)

元々エクスは、RPGの主人公によくある「プレイヤーの分身」型であまり喋らないタイプですし、赤ずきんちゃんも、リーダー的な存在ではありません。

ということで今回、エクスは語りとして頑張っていただき、赤ずきんちゃんには、泣く、わめく、叫ぶといったとても酷い役回りをお願いすることになりました。

でもね、赤ずきんちゃん、可愛いんですよ。
その上、幼いのにすごく賢いんですよ。
大人気キャラで、おめめパッチリ。
きっと目で語るタイプなんだろうなーと思って目を見開いたり眉を潜めて俯いたりと、表情筋めっちゃ使っていただきました。えへへ。

それからエクスについて。
彼は大義名分なんかよりもその時その時の心を大切にするタイプですから、恐らく仲間たちからはしばしば「今そんなこと気にしている場合か」と思われていることでしょう。
本作は優しさが仇となるような始まり方をしましたが、実はタオ・ファミリーがそう思い込んでいただけ、という結末でした。
赤ずきんちゃんにビビられて、エクスも「やっちゃった!」と思ったでしょうし、タオたちも「ほら見ろ」なんて感じていたのでしょう。
しかもそのバイアスが解消されないまま物語は終盤へと動いていきます。
最終的に解決するんですが、もはやそれに気付いたところで、四人組に反応している元気はありませんでした。
さらにエクスは赤ずきんのあの言葉も必要以上に重く受け止めてしまい、後悔を抱えたまま想区を脱出します。
仲間はもう慣れっこであえて励ますようなことはしませんでしたが、どうやら一人だけ、本気でエクスを心配している仲間がいるような、いないような?
詳しくは本編をご覧くださいね(笑)

さて、結局一行が少女を救えたのか否かについて、あえて語る気はありません。
が、一つだけ。
エピローグでは固有名詞を一切出していません。
つまりは好きに受け取ってくださいという感じです。
どんなエンドなのかは読み手次第、感情移入したキャラクター次第……になっているはずです。
なにそれ丸投げかよ、というツッコミが入りましたところで、2はおしまいにしたいと思います。

次の後書き その3は、レイナ、タオ、シェインについてです。

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