昨年のお盆前、私がやらなくていいと言うことをやって、親が頬肉を削った。
血がいっぱい出た。丁度夜の診察が終わる時間。
救急車は呼ばないでほしいという本人の願いを聞いてあちこちに連絡して何とか救急受診し、仕事が佳境だったのに夜中まで診察。
私は寝不足の中、毎日親を病院に連れて行った。
ケガはもう来なくていいよ、という頃に今度は胸が痛いと言い出した。
整形外科を受診し、圧迫骨折であることがわかった。
毎日病院の日々、私が連れて行かなきゃいけないわけで、私の体は壊れた。
大量出血が続き、子宮筋腫が発覚。
手術しようねということでホルモン剤を投与され、それはそれで毎日副作用でキツい日々。
親の骨折はなかなか治らず、毎日から毎週に変わったものの、病院への通院は大変キツいものだった。
そんな時、子猫がやってきた。
保護して警察・役所・保健所に連絡したものの、届け出はなし。
貰ってくれる人を方々聞いて探したけど見つからず。
私の体調不良もあって、本当に貰ってほしかった。
だけど仕方ないので私が頑張ってお世話した。
ようやく、コルセットが取れた今年のお正月が過ぎた頃、やらなくてもいいと言うことをやって、親が頭を割った。
それはもうぱっくりと後頭部が割れ、十針以上縫った。
入院もした。
また毎日のように通院。
私の体調がすぐれない中で、そのようなことが立て続けにおきたのだ。
私の体は既にSOSを発信していたというのに、誰も私を助けてくれなかったし、優しい言葉をかけてくれなかった。
そう、誰も。
親は勝手なことを言って私を責める。
猫は私に餌をくれとねだる。
姉は遠方なので愚痴を聞いてくれるのは有難かったけど、結局手助けはなかった。
おかげで私の体調はまた5月末から悪化。
6月にはホルモン剤で止めていたはずの血液が漏れはじめ大量出血→肉塊が出る→大量出血……を繰り返すようになり、極度の貧血状態が続いたが誰からも「そんなに大変じゃないでしょ」と思われていた。
もともと、喘息持ちの私は隠すのが上手い。
苦しかったりしんどかったりするのを上手く隠すのが子どもの頃からの日常になっていた。
痛みも同じで、言っても親は「痛いわけない」と取り合わないので「これは痛くないのだ」と言い聞かせるうちに、痛みに鈍い体質となった。
そんなわけで、私はどんな状態にいても「大丈夫そうな人」になった。
気付いてくれる人はいたかもしれないが、普段から体調が良くなくて青白い顔をしていたので、きっと差異が少なかったのだろうと思う。
8月に手術をして、10月末頃から次第に体調が回復してきた。
何かをしたい!という気持ちに溢れ……というか、純粋に約2年まともに働くことができなかったせいで貯金がほぼ0状態で働く必要があった。
フリーランスの仕事は激減して2年の間で取引先は1つになってしまった。
定期の仕事もないので、バイトをするしかない。
今のパートは「社会保険の関係で、パートで週20時間以内(扶養範囲)」と言われていたので、これ以上増やすことはできない。
派遣労働しようと思ってあちこち登録したが、軽作業が「20キロの荷物を運ぶ仕事」だったり、厚労省に聞いても問題のない労働を派遣側が「あなたは条件に当てはまらない」と言って労働させないので、仕方なくハロワなんかで仕事を探していたら、自分の仕事とぴったりハマる条件のパートが出てきたので応募。
11月末から正式採用となって、今は2件のパートに行っている。とはいえ週24時間なので本当はもっと働きたい。
今の生活に慣れてきたので、思い切ってフリーランスを廃業し、深夜のピッキング作業のような派遣を社会保険に入れるくらい入れようかと思っていた矢先のこと。
クリスマスイブイブに親が頭を割りました。
今年に入って二回目の割頭。
大量に血が出た。頭だから。
本人いわく、ふらついてそのまま後ろにこけたとのこと。
自分が育てているプランターの豆の添え木に頭が刺さったと言う。
見たところそんなに深い傷でもないし、血は幸いすぐ止まり、血を出来る限り新鮮なうちに綺麗にふき取り、ガーゼで当て布をして病院へ。
何かあったらすぐに来るように言われ、毎日消毒に来なさいの刑が処せられた。
私は何も悪い事をしていないのに、どうしてこんな刑罰に処されなければならないのか。
落ち込んだ。本当に落ち込んだ。
新しい仕事もようやく慣れてきたのに、このタイミングでなぜ?と。
私はクリスマスを楽しむことすら許されないのか、と。
クリスマスイブも病院。
クリスマスも病院。
しかも、クリスマスの日に「ふらつく(以前からなのに)歩けない(以前からなのに)」「腕がしびれる(たまに言う)」と整形外科で言ったせいで、私は(病気にうかつな老人だらけで)入りたくない病院に入れられ、頼んでいないのに勝手に先生が決めたまあまあ遠い病院に行くようにと紹介状を渡され、私だって生活があるからそんなの急に言われても困ると言っても「今からでも明日でもいいから行け」と言われて、仕方なくその日は午後からのパートを休むことになった。
収入はマイナス7500円。痛い。痛すぎる。親の為に労力を使ったところで誰も私にお金を払ってくれないのに、だ。
仕方なく家に帰ってすぐに紹介された病院に電話。
既に時刻は13時前。
担当の部署の看護師に変わるとのことで、変わった時すでに怒り気味だった看護師は「今日は午後はやっていないので明日来てください」と言う。
私は食い下がり「いや、紹介先の先生は今日行けって言いました。明日は仕事で行けない、今日何とかならないか」と言うと「ダメなものはダメです」とガチャ切りされる。
流石に酷くないか。
紹介先の先生が、会社を休んででも連れて行けと言った。
だから私はパートを休んだ。
それなのに、午後は診察していない。どういうことだ。
再び紹介してくれた病院に電話すると「診察外です」のアナウンス。
なんと、この日は午後休診で連絡が取れない。
ハッキリ言ってこの病院は無責任すぎないか。
私が知る病院は、もし他の病院へと言う場合は選択肢をいくつかくれて、示した病院への紹介状をくれる。
自分で調べて行く場合は紹介状に宛先を書かずに書いてくれる。
それが普通だった。
それなのに、医者が勝手に病院を決めて家族に負担を与え、しかも損害まで与えて休診。連絡が取れなければ、今日行くことができないではないか。
世間はクリスマスで浮かれている中。
私はサンタ苦労すになっていた。
それからは地獄のようだった。
もう一度、ガチャ切りされた紹介状の病院に電話し、受付に「ガチャ切りされました」と伝えてさっきの看護師に取り次ぎされる。
先程よりはマシな対応になったが、結局は「先生に聞いたけど無理」「明日来れないならうちじゃない病院こことここがある」と教えてくれたので、紹介状をそっちに持って行くことも了承を得て、教えられた病院へ電話。
一つ目の大きい新しい病院は午後診察なし。受け付けできないのが申し訳なさそうで、とても優しく親切だった。
サービス業はこうであってほしい。怒らせないように話すテクニックに患者の家族も患者も救われる。
代わりに県内の病院案内を教えてくれたのでそちらに電話。
病院案内はリアルタイムでしか検索できないので、午後3時以降に連絡するように言われる。
既に13時半が過ぎていた。
どこも受付すらしてもらえない状況で、車で待っていた親を一旦車から降ろし、昼ご飯を作り食べさせる。
昼を食べ終わった頃には既に15時になっていた。
また電話。何件もあちこちたらいまわしされ、ようやく受け入れ先が決まる。
時刻は16時前。
渋る親を車に乗せて病院へ。いざ診察、頭の断面を撮るように指示があるのでと言うことでホッとしたところ……
「ペースメーカー入ってたらうちのCTじゃ無理」
と言われる。
時刻は17時を過ぎていた。
会計を済ませて、紹介状を書いてもらいまた病院へ。
次の病院に行き、事情を説明して紹介状を渡し順番を待つ。
この病院の受付はすごく対応が良く、しかも私をねぎらうよう言葉をかけてくれた。
家族に寄り添ってくれる素晴らしい病院だ。好き。
検査を色々やって、出た診断はこれだ。
「なんともない」
つらい。
私はいっぱい奔走して、しかも手取り7500円を捨てて会社を休んでガソリン代と電話代を自腹で払って親からは感謝されるどころか罵倒され、結果が「なんともない」だ。
これは辛すぎないか。
疲弊し、私は夜22時を過ぎる頃に気絶寝をし、気付いたら23時半を過ぎていた。
猫は私に遊べと言う。この時間からだ。無理だ。
洗い物をすませ、風呂に入り、寝たのは3時半過ぎだった。
疲弊したまま翌日は朝から夕方までパートをはしごして働いて、帰ると親は寝ていた。
曰く、もう明日は消毒来なくて良いと言われた、とのことだった。
数日前から続く咳がしんどいから寝るとのことだったので、その日も私は前日の疲れを引きずっていて気絶寝をし、また深夜に目覚めて洗い物などをして風呂に入って就寝した。
翌日、あまりに咳き込んだりしているので、年末で病院閉まるし受診しておこうと提案した。
嫌がる親。
寝ていれば治ると言い張る。
しかし、私は喘息持ちだ。変な感染症だったら困る。と言うか、咳の感じから普通の風邪ではないように感じていたので、絶対に受診させたかった。
咳が出ていたのはけがをした日くらいから。
そう、クリスマスイブイブくらいから既に変な咳をしていたのだ。
しかも、私が「何?その変な咳」と言うと、親はわざと臭い息とともに咳をかけてきた。口をふさがずダイレクトに、だ。
止めてくれと言っても、翌日も同じように咳をかけてきた。
最低すぎる。嫌がらせにもほどがある。
クリスマスを楽しむこともなく、毎日病院送迎してくれる娘に普通はこんなことをする人はいないだろう。
しかしうちの親は違う。
性根が腐っているので、悪口と文句と嫌がらせは必ずついてくる地獄のハッピーセットだ。
私はここで食い下がる。
なんとか、病院に行って貰いたい。
10時に行けば午後パートにも遅刻せず行けるし、往復病院の送迎できるよ、と提案したにもかかわらず「私は病院に送ってさえもらえれば帰りは自分でタクシー呼んで帰るから、そのままバイトに行け」と言い譲らない。
仕方なく、昼前に行くのかと待機していたが、いつも準備できたら騒ぐ親が騒がない。もう行かないと昼を食べる時間もない。
見に行くと、準備万端の状態で「あとトイレ入る。お前は何か食べたのか」と言い出す。
食べていたら台所にいるだろうと思いながらも、食べていないと言うと、文句を言い始める。
「食べてないなんて、何か食べないといけないだろう」
「そう思うなら、なんで食べる時間の確保が出来るように早く出かけてくれないんだ」
こんなやり取りを車の中でもずっとして、結局暴言を浴びせられて病院に到着。
既に昼の12時を回っていて、そこからパート先まで20分はかかる状況。
昼なんて優雅に食べられないというのに「早く昼を食べてバイトに行け」と車を乱暴に閉めて親は病院へ入って行った。
やり取りを見ていた親子に白い目で見られながら、車を出してパート先へ。
20分ほど時間があるので、その間でたこ焼きでも食べようと並んで待っていたところ。
「少し待ってくださいね」
とのことで5分ほど待った。
「注文承ります」
「たこ焼き、しょうゆで」
「たこ焼きはストック無いので10分ほど待ってもらうことになります」
私は泣いた。食べたいものも食べられない。自分の時間を持つことすら許されない。私は何のために生きているのか。
急に自分の存在意義が何なのか分からなくなる。
隣の隣のスガキヤに行くと、ずらーっと並ぶ待ち人数の紙。
これは待てないと人気のないうどん・そばのお店で月見そばを頼んだ。
500円。フードコートのうどん・そばでそれなりのお値段。
月見そばといえば、とろろの上に乗ったたまごを想像したのだが……
出てきたのは素そばの上に生卵が割り入れられただけのそば。
500円高すぎェ…………
3分で平らげ、本当はトイレに行きたかったのに行く暇もなく、パート先へ。
パート先では掃除すると奥さんが張り切っていて、私や他の社員やパートさんは仕事をする中、窓を開け放ちエアコンも埃を吸うという理由で止めて、自分は動き回っているから暑い言いながら掃除をしていた。
私や他の社員は寒くて震えていたが、おかまいなし……
結局仕事はパートの時間を大幅にオーバーして仕事納めとなった。
家に帰ると、玄関をあけたら猫が大騒ぎするので、胴輪をまいて庭を散歩させる。
ふと家の中を見ると、親は寝ている様子。
戻って「診察どうだった?」と聞くと、「コロナやって」と平気な顔をして言う。
コロナ。
だから言っただろう、その咳はおかしいと。
なのに、私に咳をかけましたよね、あなたは。
止めてと言っても嫌がらせのように。
幸い、いつも発熱しているというのに、今日は平熱以下だ。
35.8度。
あまりの寒気で熱出たかと思って計ったらこの体温だった。
もうすこし後に測っても36.3度だった。
いつも37度とかあるのに、だ。
ある意味恐ろしいが、平熱なのだから安心だ。
今月入ってずっと喘息気味で呼吸がしづらく、ずっと肺の奥が痛い。が、これはずっとなので平常と言ってもいい。
ただひとつ気がかりなのは、喉が痛いこと。
疲れであることを願う。
ここまで読んだ人はいないだろうけど、いたらありがとう。
お疲れ様のひとことが私を救う。
この出来事がわずか1週間で起きているなんて、地獄だろう?(スギちゃん風に)
イベントで何か買って応援してほしい(マテ)。
こんなオチだけついて近況ノート記事を終わる。